ゴミ屋敷の住人は女性が多いといわれています。ストレスや夜勤、掃除が苦手など、複合的な要因でゴミ屋敷になってしまうこともあります。
この記事では、ゴミ屋敷化しやすい女性の特徴、家がゴミだらけになるリスク、解決方法を紹介します。
キャリア女性から主婦まで!実は多い女性のゴミ屋敷
実は、ゴミ屋敷や汚部屋住人の7割が女性といわれています。
また、単身者に限らず、家庭を持ち子供のいる女性でもゴミ屋敷にしてしまうことはあります。さらに、「屋敷」と聞くと一軒家を想像しますが、現在では戸建てだけでなく、マンションの一室など、人の住む場所であればどこでもゴミ屋敷化する恐れがあるといっても過言ではありません。
性格がだらしない人がゴミ屋敷にするのかといえば、そうとはいえません。今まで掃除ができていた女性も、ストレスをきっかけに家がゴミ屋敷化してしまうことは十分あり得ます。
ゴミ屋敷の女性は年齢も職業もさまざま
ゴミ屋敷の女性は、無職の方もいればキャリアのある女性、家庭を持つ主婦、学生までさまざまです。そのため、どのような環境にある女性でもゴミ屋敷化する恐れはあります。
ただしゴミ屋敷化しやすい職業には傾向があり、高収入で責任の重い仕事や、看護師・介護士のように人のケアをする仕事の女性で多くなります。このように、ストレスや夜勤のある仕事の女性は、掃除など身の回りのケアができなくなってしまうことがあります。
ゴミ屋敷化してしまったら恥ずかしいと思わず、だれでもなりうることと理解し、早めに対処しましょう。
女性が家をゴミ屋敷化させてしまう4つの理由
元々片付けや掃除が苦手な女性だけでなく、物を大切にする女性がストレスをためた結果など、複合的な理由でゴミ屋敷化するケースもあります。
1. 片付け・掃除が苦手
片付け掃除が苦手な女性はゴミ屋敷化しやすいため注意しましょう。整理整頓と清掃、どちらもできて初めて部屋が片付きます。
整理整頓ができないなら
- いる物といらない物の区別がつかない
- そもそも部屋に物が多い
- 部屋に収納スペースが少ない
- 物を収納する方法がわからない
などが原因として考えられます。
また、掃除ができないなら
- 寝具や水回りなど、適切な清掃方法がわからない
- 地域のゴミの捨て方がわからない
などが原因として考えられるでしょう。
もし、片付けが苦手で部屋が散らかっているなら、まずは、整理整頓の方法やゴミの捨て方を見直してみましょう。
2. 物を大切にしすぎる
物を大切にする気持ちが強い女性も、ゴミ屋敷化しやすくなってしまいます。特に、何かに使えそうな空き箱や紙袋などをとっておくことが多いなら注意しましょう。使えそうな物も、使わなければゴミになってしまいます。
物をため込みやすい人は、「3ヵ月使わなければ捨てるか人に譲る」など、処分するまでに一定の期間を設けるとよいでしょう。
また、思い出のある物を捨てるときは、画像に残しておくなどが対処法となります。
3. ストレスが溜まっている
ストレスを発散できない女性もゴミをため込んでしまいます。
ストレスが理由のゴミ屋敷では、
- 衝動買いでストレスを発散した結果、家に物が溜まってしまった
- 精神的疲労が酷く、掃除やセルフケアをする余裕がない
などの理由が考えられます。
日々の生活で適切なストレス発散を取り入れるのはもちろん、身の回りのことが何もできないほど精神状態が悪化しているなら、専門の医院を受診するなど、適切な治療も検討しましょう。
4. 生活が多忙・不規則
仕事が忙しかったり、家事・育児に追われていたり、日々忙しく部屋を片付けている余裕がない女性もゴミ屋敷化しやすいです。
また、夜勤のある仕事の場合、ゴミ出しのタイミングを逃すなどしてゴミが溜まってしまうこともあります。
自分で部屋を片付ける余裕がないときは、家族や知人を頼る、清掃サービスを使うなど、人の力を借りて対処してみましょう。
ゴミ屋敷に潜む大きなリスク
ゴミ屋敷化が進むと、悪臭・害虫・健康被害など、さまざまなリスクに発展します。また、賃貸住宅では最悪の場合、退去を命じられる可能性も否めません。
悪臭が発生する
弁当の食べ残しが腐敗する、水回りにカビが生えるなど、汚れを放置すればやがて悪臭が発生します。
また、ゴミ屋敷に長年住んでいると、悪臭が発生していることにも気が付かず、自分自身も悪臭をまとっている可能性もあります。
ひどいケースでは、隣近所まで悪臭が漏れだし、それが原因でゴミ屋敷化していることが発覚してしまうこともあります。
害虫やカビが増え続ける
食べ物のカスや髪の毛、フケなどの有機物が多ければ、ダニ・ゴキブリ・カビ、さらにネズミなども発生する原因になります。
これらの害虫はすぐに対処すれば問題ないものの、ゴミ屋敷ではエサが豊富にあるため、害虫やカビが増え続け、手に負えない状態になってしまいます。
健康に悪影響を及ぼす
ダニやゴキブリのフン、カビの出す胞子は、喘息のようなアレルギーの原因物質です。また、ゴキブリやネズミのように家の外から室内に侵入する害虫・害獣には、病原菌や細菌など、多種多様なウイルスが付着しているケースもあります。
さらに、ゴミ屋敷の悪臭が外に漏れるのを懸念して、窓を開けないでいると、空気が淀み、さらに健康に悪影響を及ぼします。
火災や崩落の危険性
ゴミが多ければそれだけ火が燃え広がりやすく、大規模な火災に発展するケースもあります。
火の取り扱いには注意していても、タバコの火の不始末や、暖房器具、コンセントにたまったホコリが原因で漏電し発火する「トラッキング現象」など、火事の原因は多くあります。
また、何かの拍子に積みあがったゴミが崩れ落ちれば、足を取られて転倒するなど、ケガの可能性もあります。ただ積み上げているだけなので、地震などの刺激があれば簡単に崩落してしまいます。
このように、ゴミ屋敷を放置すれば命の危険性さえあるといっても過言ではありません。
賃貸なら退去させられる可能性も
賃貸住宅をゴミ屋敷にすれば、最悪の場合、立ち退きを命じられる可能性もあります。とはいえ、賃貸借契約なら、多少ゴミで汚れている程度では立ち退きを命じることはできません。
具体的には
- 2年以上に渡り社会常識を超える量のゴミを放置している
- 貸主が消防署から貸室内のゴミが原因で火災が発生する危険性があると注意を受けている
- 貸主はもちろん近隣の住民にも大きな迷惑を掛けている。(衛生面、火災危険性)
このような状態で、家主から注意を受けているのに応じないときは、立ち退きを命じられる可能性があります。
とはいえ、立ち退きを命じられなくても、悪臭やゴミが酷ければ、近所の目も気になり、賃貸住宅に住みづらくなってしまうでしょう。
女性がゴミ屋敷を解決する3つ方法
ゴミ屋敷も程度が浅い汚部屋状態であれば、自分で片付けることは可能です。
しかし、自分では片付ける余裕がないほど忙しい、家族や知人に知られるのは恥ずかしい、手に負えないほどのゴミがあるなら、専門家に片付けを依頼するのがおすすめです。
1. 小規模なら自分で少しずつ片付ける
ゴミが溜まっている場所が限られている、物が多いだけで捨てれば解決しそうなときは、少しずつ自分で掃除しても片付けることは可能です。
その際はゴミ袋や段ボールにいらない物をどんどん詰め込み、ゴミ処理センターなどに持ち込むとよいでしょう。
2. 家族や友人に清掃を手伝ってもらう
家族や友人が近所にいるなら、片付けを手伝ってもらうのも方法です。その際は、貴重品やとっておく物は先に分類すると、スムーズに作業が進みます。
3. 不用品回収業者に依頼する
一人でゴミの片付けができず、かといって家族や友人にゴミ屋敷だとばれるのを避けたいなら、不用品回収業者に清掃を依頼するのがおすすめです。
不用品回収業者なら、ゴミの排出や分別だけでなく、不用品の買い取りやハウスクリーニングにも対応しています。
また、ゴミ屋敷清掃に精通している業者なら、周囲に迷惑をかけることなく、短時間で清掃が完了します。
女性のゴミ屋敷問題を不用品回収業者に依頼しよう
女性が大量のゴミの排出やその後の清掃を行うとなると、体力的に厳しいケースもあります。不用品回収業者に依頼すれば、短時間で清掃作業を終えられるだけでなく、価値のある不用品は買い取ってもらい、清掃費用に当てることも可能です。
短時間でゴミ屋敷の清掃が完了
マンションでは、何度もゴミを持って往復すると近所の目が気になり、思うように清掃作業が進まずゴミ屋敷から抜け出せなくなるケースもあります。
清掃作業に特化した不用品回収業者なら、多くの場合1日で作業が終わるため、ゴミ屋敷だとばれる心配をできるだけ抑えることが可能です。
ゴミの分別から排出まで対応
可燃ごみ、段ボールやペットボトルなど、ゴミの排出だけでなく分別にも対応しているため、複数種類のゴミが溜まっているときも安心して依頼できます。
また、選別や分別作業は一緒に行うこともできるため、大切な物は手元に残してくことも可能です。
大型家電など重たい物も回収してくれる
不用品回収業者なら、壊れた大型家電や使っていない家具など、女性一人では捨てるのが難しい物も処分できます。
回収も1点から対応しているため、捨てられずに困っていた製品も片付けられます。
バックなどの不用品は買い取りもできる
買取サービスを行っている不用品回収業者なら、捨てるのはもったいないと思い取っておいたブランドバッグや衣類、化粧品などを査定してもらうことも可能です。買取代金は清掃費用と相殺できるため、物の多い女性におすすめのサービスです。
部屋の清掃をまかせられる
ゴミ屋敷の片付けだけでなく、水回りやフローリングなど、部屋全体の清掃を依頼することも可能です。
清掃までまかせられるため、ゴミのなくなった清々しい部屋ですぐに新しい生活がスタートできます。
女性がゴミ屋敷の再発防止のためできること
せっかく家が片付いても、ゴミの捨て方が分からなければまた元のゴミ屋敷に戻ってしまいます。
最後に、ゴミ屋敷を再発させないための工夫や対処方法を解説します。
ゴミ捨て・掃除はこまめに行う
ゴミは捨てる曜日を把握し、燃えるゴミ・燃やせないゴミなど、指定ゴミ袋があれば用意しておきましょう。
また、ゴミは大きい袋にまとめて捨てるのではなく、出るたびこまめに排出し、家の中に留めないようにします。
掃除も汚れが酷くなってから対処するのではなく、汚れが目立たないうちに落とすようにしましょう。
友人・知人を家に招く
近くに友人・知人がいれば定期的に家に招くのも効果的です。
誰かに家の中を見られる機会を増やせば、それだけ掃除をする気持ちにもつながります。一人暮らしなど、掃除をしなくても困らない生活環境なら特に効果的です。
部屋に物を増やさない
物を買いすぎてしまうなら、家計簿などで収支を確認しましょう。最近はクレジットカードと連携できる家計簿アプリも多いため、それらを使って物の買いすぎを防止します。
また、収納スペースは自分で把握できる量に留め、むやみに増やさないようにしましょう。
定期的に清掃サービスを利用する
清掃時間が取れなかったり、片付けが苦手だったりする女性は、無理に全て自分で対処しようとせず、定期的に清掃サービスや不用品回収を利用しましょう。
ゴミや汚れの対処ができなくなってから清掃を依頼するよりも、はやめに対処した方が時間もお金も節約できます。
家が片付けられなくなったら早めに対処しよう
ゴミ屋敷の住人は女性が多い傾向にあります。
それも、本人がだらしないからという訳ではなく、ストレスが原因となっているケースも多いため、どのような女性でもゴミ屋敷化させてしまう可能性はあります。
もし、物が増えすぎて家が片付かない・掃除ができないというときは、無理をして自分で片付けようとしないことも大切です。家をきれいに保つことは肉体・精神、どちらの健康にもつながる重要な要素となります。友人・知人を招くことができる家の状態を保つためにも、清掃サービスなどの専門家の力も借りてみましょう。
片付け堂は、一般廃棄物収集運搬業許可証を取得しているゴミ屋敷清掃業者です。電話・メール・LINE相談は無料なので、ゴミ屋敷の清掃を考えている方はお気軽にお問い合わせください。