近年は「終活」として、生前に身の回りの不要なものを片付ける人が増えています。
しかし、それでも生前に身の回りのものを全て片付けることは難しいものです。
また、死とはまだまだ縁遠いと思われていた人が亡くなった場合、残されたご家族や親族は予期せぬタイミングで遺品整理をすることもあるでしょう。
本記事では、福島県いわき市で遺品整理をする場合の方法や、遺品整理業者を選ぶ際のポイントなどをご紹介していきます。
いわき市で遺品整理をする2つの方法
福島県いわき市で遺品整理をする場合の方法は、
「ご家族や親族の方などがご自身で遺品整理をする」「業者に遺品整理を依頼する」
のいずれかです。ここからは、それぞれの方法について詳しくご説明します。
1. 自分たちで遺品整理をする
ご家族の方や親族の方などが自分たちで遺品整理をする方法では、遺品の仕分けから処分、形見分けや各種手続きなど全てを行う必要があります。
自分たちで遺品整理をするメリット
ご家族や親族の方々が自分たちで遺品整理をするメリットとしては、主に以下の4点が考えられるでしょう。
- 自分たちのペースで作業ができる
- 故人を偲びながら作業ができる
- 家族や親族だけでプライバシーを保ちながら作業ができる
- 業者に依頼するよりも作業費用を抑えられる
全て自分たちで作業を行うため、ご家族や親族が都合の良い日に、ゆっくりと故人を偲びながら遺品整理をすることができます。時間をかけて遺品整理をすることで気持ちの整理がつくこともあるかもしれません。
また、思い出の写真や手紙、貴重品など、家族や親族以外にはあまり見られたくないものがある時も、自分たちだけであれば安心して整理できるというメリットもあるでしょう。業者に依頼をしない分、作業費用も抑えることが可能です。
自分たちで遺品整理をするデメリット
一方、自分たちで遺品を整理する場合には、次のようなデメリットもあります。
- 膨大な時間を要する可能性がある
- 心身ともに負担がかかる可能性がある
- 誤った処分方法を選んでしまう可能性がある
- 近隣に迷惑をかける可能性がある
遺品の中には故人以外の人では「いるもの・いらないもの」の判断がつきにくいものも少なくはなく、作業に膨大な時間がかかってしまう可能性があります。その結果、心身ともに疲労やストレスが蓄積されてしまったり、判断力が損なわれることで間違った処分方法を選んでしまったりすることも。さらに、処分方法を誤ると、「指定の回収日ではないのにも関わらず、指定の回収場所に出してしまう」など、近隣に迷惑をかけてしまう恐れもあります。
2. 業者に遺品整理を依頼する
業者に遺品整理を依頼する場合は、当然ながら自分たちで遺品整理をするよりも費用がかかります。しかし、短時間で遺品整理が完了するため、自分たちで遺品整理をする場合に比べて心身への負担や手間を減らすことが可能です。
また、不要なものを正しい処分方法で確実に整理できるというメリットもあります。業者に遺品整理を依頼する場合の依頼先としては次のような選択肢があります。
遺品整理業者
遺品整理業者は、その名の通り、遺品整理を専門に行っている業者です。単純に不用品を処分するのではなく、遺品整理に関する知識やこれまでの経験を元に遺品の整理を行います。捨てにくい思い出のものなどは、供養をした上で処分するサービスが提供されているケースが多いため、残された家族や親族は安心して任せやすいでしょう。
業者によって対応できるサービスの幅は様々ですが、遺品の整理、供養、処分、不用品の買取りなど幅広いサービスを行っている業者もあります。
不用品処分業者
不用品処分業者は「遺品を整理する」というよりも「遺品を処分する」というニュアンスの方が強くなる傾向にあります。中には「遺品を整理します」とうたっているにも関わらず、実際には遺品整理の実績がほとんどないようなケースも。不用品処分業者を利用するのであれば、遺品の「整理」まではご自分たちで行い、供養の必要がない不要なものの処分に不用品処分業者を利用するという方法がおすすめです。
清掃代行業者
清掃代行業者は大きく2つ、一般的な家屋の清掃を行うタイプの業者と、いわゆる「ゴミ屋敷」や孤独死の現場などの特殊な場所の清掃を行うタイプの業者とに分けることができます。遺品整理を依頼する場合は、後者のタイプになるでしょう。
自分たちだけでは清掃が難しいほど室内の汚れがひどく、なおかつ遺品の整理も依頼したいという場合には、遺品整理にも対応している清掃代行業者に依頼するというのも一つの手です。
便利屋
便利屋は「なんでも屋」や「よろず屋」とも呼ばれ、日常のあらゆる困りごとを手助けしてくれる業者です。遺品整理業者の中には元々便利屋のサービスを行っており、遺品整理の仕事が多いという理由から、便利屋から遺品整理業者となった業者もあります。
また、遺品整理以外の困りごとがある場合は、便利屋に依頼することで一気にお悩みが解消できる可能性もあるでしょう。
自分たちで遺品整理をする際の5つのステップ
自分たちで遺品整理をする際には、以下でご紹介する5つのステップに沿って進めるとスムーズです。不用品の処分まで自分たちで行う場合は、いわき市のごみ分別ルールに沿って処分を行いましょう。
1. スケジュールを立てる
自分たちでの遺品整理は、思いのほか時間がかかる可能性があります。スケジュールを立てずに作業を始めてしまうことで、終わりが見えず、次第に作業が先延ばしになってしまうことも少なくありません。
ただし、タイトすぎるスケジュールにしてしまうと、夜中に作業をする必要が出てきたり、誤った仕分けをしてしまったりとトラブルの原因になることも。余裕を持たせつつも「いつまでに何をするか」というスケジュールを明確にすることが大切です。
2. 必要なものを準備する
遺品整理では、長年人の目に触れることのなかったものを扱うことや、大量の不用品が出ることも多く、さらには、故人にしか使い勝手が分からないものもあるため、思わぬケガをする可能性もあります。そこで、次のようなものを作業前に準備しておくのがおすすめです。
- ごみ袋(無色透明、ポリエチレン製の「市規格袋」を用意する)
- ダンボール箱(120サイズ程度のものが扱いやすい)
- ハサミ・カッターナイフ(作業する人数分あるとスムーズ)
- ガムテープ(ダンボール箱を作る際などに使用)
- 油性マジックペン(ダンボール箱の中身に記入する際等に使用)
- 掃除機(スティックタイプやハンディタイプのものが使いやすい)
- ハンディワイパー
- 雑巾
- マスク
- 軍手
- エプロン
- スリッパ
- 厚手の靴下
ごみ袋やダンボール箱が足りなくなると、作業が中断してしまうこともあります。
あらかじめ多めに用意するなど、すぐに使用できる状態にしておきましょう。
3. 必要なものと不要なものを仕分ける
スケジュールが決まり準備が整ったら、必要なものと不要なものを分けていきます。通帳やクレジットカード、身分証明書、契約書類など貴重品や重要な書類を誤って捨ててしまわないよう、分かりやすい場所に一つにまとめておきましょう。
故人の思い出の品は必要か不要か迷いやすく、それぞれを吟味していると膨大な時間を費やしてしまうものです。また、あれもこれもと残していくと、その後の形見分けや保管時の負担が増えてしまいます。基本的には「迷った時は捨てる」ということを意識しながら作業を進めましょう。
4. 不用品を処分する
必要なものと不要なものに分けることができたら、不用品を処分していきます。いわき市で家庭ごみを処分する場合は収集日の朝8時30分までに集積所に運びましょう。
大きさが60cm以上、180cm未満、または主さが10kg以上、50kg未満のものは、電話申し込みによる有料収集が可能です。お住まいの地区ごとの大型ごみ受付センター(下記参照)に電話申し込みをしたのち、コンビニエンスストアなどで大型ごみ納付券を購入して、収集日の朝8時30分までに指定場所に運びましょう。
- お住まいの地区
- 申し込み先
- 平、内郷、四倉、小川、好間、三和、川前、久之浜・大久地区
-
北部地区大型ごみ受付センター
TEL.0246-34-0053
- 小名浜、勿来、常磐、遠野、田人地区
- 南部地区大型ごみ受付センター
TEL.0246-56-7963
いわき市では収集できないものや、持ち出しが難しいものがある場合、あるいはご自身の希望する日に不用品を処分したい場合は、不用品処分業者へ依頼をしましょう。いわき市で収集できないものについては以下をご確認ください。
▼いわき市 「市では収集しないもの」
5. 遺品の形見分けをする
最後に遺品の形見分けを行います。資産価値があるものに関しては、遺族間で平等になるよう分配していきましょう。宝飾品や美術品などの高価なものは、専門業者に買い取ってもらった後に、その買い取り金を分配することができます。なお、高価な遺品については贈与税の対象になることもあるため注意が必要です。
いわき市で業者に遺品整理を依頼する際の5つのポイント
遺品整理業者は遺品整理のプロですが、遺品整理業者と言っても、その実績や対応サービスは様々です。業者に遺品整理を依頼する際には、以下の5つのポイントをチェックした上で、信頼できる業者へ依頼することをおすすめします。
1. 訪問見積もりに対応している
電話やメールだけで見積もりを行い依頼した場合、作業量が増えたことなどを理由に、作業当日になって追加料金が発生することがあります。
見積もりのための時間は必要になりますが、事前に訪問見積もりを行った方が正確な見積もり金額を出すことができ、細かな質問もできるためトラブルの発生が防げます。業者に遺品整理を依頼する際は、必ず訪問見積もりに対応している業者を選びましょう。
2. 遺品整理の実績が豊富にある
遺品整理をうたう業者の中には、遺品整理の実績がほとんどなく、実質的には不用品処分業者や便利屋だったというケースもあります。遺品整理の実績が少ない業者は、遺品整理に関する法律的な知識や供養に関する知識などに乏しい場合があり、処分の対応が雑な場合があります。安心して遺品整理を行いたいのであれば、実績が豊富にある業者をおすすめします。
遺品整理の実績を確認するためには、業者のホームページや口コミなどが参考になるでしょう。依頼をする前に確認しておくのをおすすめします。
3. 一般廃棄物収集運搬業許可を取得している
一般家庭から出た不用品は、誰でも処分できる訳ではなく、「一般廃棄物」として処理することが法律で定められています。もちろん、遺品整理ででた不用品の処分にもこの許可が必要です。仮に業者が不用品を適切な方法で処分していなかった場合、依頼者も罪に問われる可能性があるため注意が必要です。
遺品整理から不用品の処理までを依頼する場合は、「一般廃棄物収集運搬業許可」を取得している業者を必ず選ぶようにしてください。
4. 不用品の買い取りに対応している
遺品整理では、遺族が見れば不用品だと感じたものでも、世間一般的には価値があるものも多くあります。
不用品の買い取りに対応している遺品整理業者であれば、価値のあるものを買い取ってもらうことで遺品整理にかかる費用を抑えることも可能です。宝飾品や美術品など故人にとっての宝物が、不用品の買い取りを通じて再び誰かの宝物になるかもしれません。
5. 遺品供養に対応している
「不用品として処分すると判断したものの、故人にとっては大切なものだったのかも……」と、処分を思いとどまってしまうケースも少なくありません。そのような時に役立つサービスが遺品供養です。不用品と判断したものに対して供養やお焚き上げなどをすることで、遺品整理をする側の気持ちの整理をつけることができます。
遺品整理で悩んだら専門業者にご相談を
遺品整理は、故人のご家族や親族だけでも行うことができますが、心身ともに負担がかかることも多く、ご近所トラブルなどにもつながる可能性があります。遺品整理に関して不安や悩みがある場合は、今回ご紹介した内容を参考に、一度専門業者に相談してみることをおすすめします。
いわき市で遺品整理をご検討の方は、「片付け堂 いわき店」にお任せください。
いわき市の片付け堂いわき店は、一般廃棄物収集運搬業許可証を取得している不用品回収業者です。電話・メール・LINEでの相談は無料なので、いわき市で遺品整理を考えている方はお気軽にお問い合わせください。