さまざまな小型電化製品や乗用車などに使用されているバッテリーですが、廃棄時には十分な注意が必要です。バッテリーから発火する事故も相次いでいることから、松山市では一般的な乾電池のようにごみ集積場所に出すことができません。
そこで本記事では、松山市で小型電化製品や車両などに使用されているバッテリーを処分する方法について解説します。
バッテリーの不適正処分で発火事故が増加
バッテリーとは、電気エネルギーを蓄えて、必要に応じて放電・供給するためのものです。繰り返し充電可能で、小型化も進んでいるため、現在ではあらゆる電化製品に搭載されています。
身近なものだと、以下のような製品にバッテリーが使用されています。
- スマートフォン・タブレット・ノートパソコン
- デジタルカメラ・ビデオカメラ
- 電動工具
- ポータブル音楽プレイヤー
- ポータブル充電器・モバイルバッテリー(両者の違いはACコンセントの有無)
- 携帯扇風機
- 加熱式たばこ
- 電動自転車
- 車両
- 農業機械
さまざまなものにバッテリーが搭載され便利になった反面、近年ではバッテリーの廃棄時などに発火する事故が増加しています。
バッテリーの中でも、正極と負極を併せ持ち、その間をリチウムイオンが移動することで充電・放電する仕組みの「リチウムイオン電池」は、とくに火災のリスクが高いとされています。
東京消防庁によれば、リチウムイオン電池を搭載した製品からの出火件数は増加傾向にあり、件数は2023年までの10年間で8倍以上に増加しています。2023年の製品用途別の火災条件を見ると、スマートフォンなどで利用するモバイルバッテリーからの出火が最多となっています。
リチウムイオン電池は、上記で挙げた小型電化製品の多くに使われています。処分時だけでなく、非純正のバッテリーや充電コードを使用したことが要因で発火した事例もあります。家庭内や電車の中、映画館など、さまざまな場所でバッテリーが発火する事故が報告されています。処分時に加え、使用・保管している間も説明書をよく読み、取り扱いには十分ご注意ください。
バッテリーを可燃ごみ・不燃ごみに出すのはNG
バッテリーは発火するおそれがあることから、松山市では回収・処分する製品を限定しています。
松山市で回収している小型充電式電池
松山市の回収対象の小型充電式電池は、家庭から排出される一般社団法人JBRCの会員企業の製品です。具体的には以下のとおりで、対象製品は上記のマークが目印になります。
- ニカド電池
- 密閉形ニッケルカドミウム蓄電池
- Ni-Cd電池
- ニッケル水素電池
- 密閉形ニッケル水素蓄電池
- Ni-MH電池
- リチウムイオン電池
- Li-イオン電池
- Li-ion電池
車・バイク・農業機械のバッテリーは「排出禁止物」
小型ではなく、車やバイクなどの車両や農業機器に使用されているバッテリーは、松山市で「排出禁止物」に指定されています。ごみ集積場所はもちろん、リサイクルボックスやクリーンセンターなどに出しても回収してもらえません。
松山市でバッテリーを処分する方法
発火のおそれがあるバッテリーは、処分方法も限定的です。製品に応じた方法で適切に処分しましょう。
小型充電式電池はリサイクルボックスへ
松山市では、小型充電式電池をごみ集積場所に出すことはできません。市に回収してもらうには、リサイクルボックスに入れる必要があります。松山市でリサイクルボックスが設置されている場所は、以下のとおりです。
- 松山市役所本館1階ロビー
- 各支所・出口出張所・浅海出張所・立岩出張所・河野出張所・粟井出張所
- 環境モデル都市推進課(松山市役所別館3階)
- 清掃課(室町一丁目2番1号)
- 市民サービスセンター(いよてつ高島屋・フジグラン松山)
- まつやまRe・再来館(りっくる)
リサイクルボックスに入れる際には、プラスチックケースやビニールケースに入った電池パックは取り出さず、そのままリサイクルボックスに入れましょう。リチウムイオン電池は、絶縁するため正極と負極の金属端子部分やリード線にテープなどを貼ります。
回収対象になっていない小型充電式電池
先のとおり、松山市で回収している小型充電式電池は、JBRC会員企業の製品のみです。一部の家電量販店などでも小型充電式電池を回収していますが、基本的にはJBRC会員企業の製品に限定されています。対象外の充電式電池は、メーカーに相談して処分するようにしましょう。
車・バイク・農業機械のバッテリー
車やバイク、農業機械のバッテリーは、交換を伴う場合は新しいバッテリーを購入した店舗に回収してもらえる可能性があります。回収不可あるいは交換を伴わない場合は、不用品回収業者に回収を依頼しましょう。
ただし、すべての不用品回収業者が自動車等の車両や農業機械のバッテリーの回収に対応しているわけではありません。片付け堂松山店では、自動車等の車両のバッテリー・電動自転車のバッテリー・農業機械のバッテリーの回収をさせていただいております。
車両・電動自転車・農業機械のバッテリーの処分は片付け堂松山店にお任せください
片付け堂 松山店は、松山市から一般廃棄物収集運搬業の許可を受けた不用品回収業者です。
不用品回収の参考料金(税込)は、軽トラ1台分で22,000円~(2024年9月時点)ですが、バッテリー1つから回収に伺います。料金の詳細は、弊社Webページ「不用品回収の料金表」をご確認ください。
詳細なお見積りをご希望の場合は、電話、LINE、お問い合わせフォームからお問い合わせください。
片付け堂松山店では、不用品回収のほか、不用品買取などのサービスも行っております。下見、お見積りのご相談は無料ですので、ご興味がおありの方は電話、LINE、お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
まとめ
バッテリーは発火のおそれがあることもあって、適正な処分が求められます。松山市ではJBRC会員企業の小型充電式電池のみリサイクルボックスで回収していますが、車両、農業機械のバッテリーの回収はしていません。車・バイク・電動自転車・農業機械のバッテリーの処分にお困りの場合は、お気軽に片付け堂松山店にご相談ください。