冷蔵庫を処分することになった場合、家電リサイクル法の対象となっているために手続きが大変そうだと感じる人もいるでしょう。この記事では、手間をかけずに冷蔵庫を処分したい人に向けて、基本的な処分方法とともに、処分を不用品回収業者に依頼するメリットや業者選びのポイントを解説します。冷蔵庫をスムーズに処分するためにぜひ役立ててください。
冷蔵庫も対象家電!処分前に知っておきたい家電リサイクル法とは?
家電リサイクル法ではどのような内容が定められているのでしょうか。ここでは、家電リサイクル法の概要や押さえておきたいポイントを解説します。
家電リサイクル法の概要
家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)は、対象製品に含まれる資源を有効活用し、処分する廃棄物の量を減らすことを目的としています。家電リサイクル法の対象製品は、冷蔵庫・冷凍庫、テレビ、エアコン、洗濯機・衣類乾燥機です。これらの製品はリサイクルが義務付けられており、定められた方法によって処分しなければなりません。
家電リサイクル法の対象製品を処分する場合、基本的にリサイクル料金と収集運搬料金の両方がかかります。ただし、処分方法によってもかかる費用は異なるため、対象製品を処分する際はあらかじめ確認が必要です。
※参考:家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)|経済産業省
回収してもらうのに必要な家電リサイクル券とは?
家電リサイクル法に基づいて対象製品を処分するには、家電リサイクル券に必要事項を記入する必要があります。家電リサイクル券には2種類あり、具体的には料金販売店回収方式と料金郵便局振込方式です。
料金販売店回収方式の場合、小売業者に対象製品の処分を依頼すると家電リサイクル券の控えが交付されます。それに対して、料金郵便局振込方式の場合、対象製品の処分を希望する人が郵便局で配布されている家電リサイクル券を入手し、リサイクル料金を支払います。
控えは必ず保管する
対象製品をリサイクルショップで買い取ってもらう場合や、ネットオークションやフリマアプリ以外で引き渡す場合は、家電リサイクル券の控えを渡されます。控えには「お問い合わせ管理票番号」が記載されており、処分を依頼した製品が正しくメーカーに引き渡されているかどうかを確認できます。家電リサイクル法に則って適切に対象製品を処分するためにも、控えは必ず受け取って保管しましょう。
状況別の冷蔵庫の処分方法と料金相場
冷蔵庫の処分方法や料金相場は、状況によって異なります。ここでは、状況別の冷蔵庫の処分方法と料金相場について解説します。
冷蔵庫を購入した家電量販店が分かるときの対処法
ここでは、冷蔵庫をどの家電量販店で購入したか分かる場合の処分方法と料金相場を解説します。
冷蔵庫を購入した店舗での買い替えにあわせて引き取りを依頼
処分する冷蔵庫を購入した家電量販店で、新しい冷蔵庫を購入した際に処分を依頼すると、家電リサイクル券が発行され、新しい冷蔵庫を搬入する際に引き取ってもらえます。処分にかかる費用が割引されたり、ポイントが付与されたりするケースもあるためお得です。
料金相場は依頼する家電量販店や冷蔵庫のサイズによっても異なりますが、4,000~7,000円台となっています。
冷蔵庫を購入した店舗に処分のみを依頼
新しい冷蔵庫を購入せずに既存の冷蔵庫を処分したいときは、購入した店舗に処分だけを依頼する方法もあります。家電リサイクル法により家電量販店による対象製品の引き取りが義務付けられているため、基本的に回収を断られることはありません。
処分を依頼して家電リサイクル券の発行を受け、自宅に置いてある対象製品を引き取ってもらいましょう。この場合もリサイクル料金と収集運搬料金がかかります。具体的な料金相場は、新しく冷蔵庫を購入する際に処分を依頼する場合と同じ水準です。
冷蔵庫を購入した家電量販店が分からないときの対処法
ここでは、冷蔵庫をどの家電量販店で購入したか分からない場合の処分方法と料金相場を解説します。
指定の引取場所に直接持ち込む
自治体が指定しているリサイクル家電の収集所にいらなくなった冷蔵庫を持ち込めば、適切に処分してもらえます。ただし、自分で直接持ち込まなければならないため、運搬の手段や人手が必要となります。
この方法で冷蔵庫を処分するときは、あらかじめ郵便局で家電リサイクル券を入手してリサイクル料金を支払っておきましょう。そのうえで対象製品を収集所に持ち込み、家電リサイクル券の控えを受け取ります。
収集運搬料金はかからず、リサイクル料金のみで済ませられます。料金の相場は3,000~5,000円程度です。
家電リサイクル受付センターから紹介された回収業者を利用する
住んでいる地域の自治体が設置している家電リサイクル受付センターに相談すると、対象製品を回収する業者を紹介してもらえます。この場合もあらかじめ郵便局で家電リサイクル券を購入しておく必要があります。業者に連絡し、回収の日時を決めましょう。問い合わせてもすぐに回収が可能だとは限らないため、早めに手配してください。
業者が来たら収集運搬料金を支払い、家電リサイクル券の控えを受け取ります。リサイクル料金と収集運搬料金の相場は、7,000円~です。
ネットオークションやフリマアプリで売る
冷蔵庫の品番が新しかったり、古くても機能に問題がなかったりすれば、ネットオークションやフリマアプリで売れる可能性があります。出品作業や発送の手配はすべて自分で行わなければなりませんが、利用するサービスによっては運営側が商品を運搬するためのプランを用意している場合もあります。ただし、すぐに売れるとは限らないため、時間がかかるケースも多いです。
ネットオークションやフリマアプリを利用するときは、出品方法やルールを確認したうえで出品作業を行いましょう。冷蔵庫の写真を撮影し、製品の状態を入力します。冷蔵庫が売れたら、発送して作業は完了です。この場合、リサイクル料金や収集運搬料金はかかりません。ただし、配送料や利用するサービスに対する手数料がかかります。
リサイクルショップに依頼して買い取ってもらう
リサイクルショップで冷蔵庫を買い取ってもらうには、なるべく新しくてよい状態を保っている必要があります。製造されてから10年以上経っている場合や、新しくても状態が悪い場合は買い取ってもらえない可能性が高いです。査定で買い取りできると判断されれば、持ち込みまたは出張で冷蔵庫を引き渡せます。
買取が可能であればリサイクル料金や収集運搬料金はかかりません。費用がかかるとしても割安です。一方、買取できない場合は、リサイクル料金や収集運搬料金を支払って引き取ってもらう必要があります。詳しい料金については店舗に確認しましょう。
不用品回収業者を利用する
いらなくなった冷蔵庫を処分するには、不用品回収業者に依頼する方法もあります。買取に対応している業者に依頼することで、料金が割引になる場合もあります。まずは電話やWebサイトなどを通じて業者に連絡し、希望の日時を伝えましょう。当日は業者が自宅まで冷蔵庫を回収しに来てくれるため、手間はかかりません。
買い取ってもらえる場合、リサイクル料金や収集運搬料金はかかりません。買い取りにならず不用品として回収してもらう場合は、5,000円~程度の費用がかかります。
不用品回収業者に依頼するメリット・デメリット
不要になった冷蔵庫は不用品回収業者に依頼して処分することも可能です。ここでは、そのメリット・デメリットを解説します。
メリット
不用品回収業者に冷蔵庫の処分を依頼すれば、手続きや運搬などに手間がかかりません。指定した日時に回収してくれることで、予定にあわせてスピーディに不用品を処分できます。業者によっては、即日で回収を依頼できる場合もあります。買取されなくても不用品として回収してもらえるため、確実な処分が可能です。
デメリット
他の処分方法に比べると、不用品回収業者に依頼した場合の費用は高めです。自分の都合に応じてすぐに回収してもらえますが、なるべく費用を抑えたい人にはあまり向いていません。また、不用品回収業者を名乗る企業のなかには、無許可で営業しているところもあります。悪徳業者に依頼しないよう、きちんと確認したうえで業者を選びましょう。
まとめ
不用品になった冷蔵庫を回収してもらう方法はたくさんあります。処分するまでの流れや料金も変わるため、状況にあわせて最適な方法を選びましょう。そのなかでも不用品回収業者に依頼すれば、少ない手間でスピーディな回収が可能です。
不用品回収業者の片付け堂は県や市町村の許認可を取得し、不用品の回収を行っています。不用品回収だけでなく、家の様々な悩みにも対応しています。不要になった冷蔵庫の回収について、ぜひ相談してみてください。