自治体に粗大ゴミを回収してもらうには、事前に電話やインターネットで申し込んでから粗大ゴミシールを購入し、貼り付けてから指定場所に持って行く必要があります。この記事では、これから自治体で粗大ゴミを出そうとしている人に向けて、粗大ゴミシールの貼り方や購入方法などを解説します。粗大ゴミシールを出す際の参考にしてください。
粗大ゴミシールとは?
粗大ゴミシールとは、自治体に支払う粗大ゴミ処分手数料が記載されているシールのことです。粗大ゴミを回収しに来た指定業者とのやりとりをしなくていいように、全国の自治体で採用されています。粗大ゴミシールは、住居がある自治体に粗大ゴミの回収を依頼する際に必要となります。粗大ゴミを出す際は事前に申込み、処分手数料を確認してから、指定店舗で粗大ゴミシールを購入します。
粗大ゴミを処分する方法
粗大ゴミを処分する方法は以下の3つがあります。
- 自治体に依頼する
- 不用品回収業者に依頼する
- 家電リサイクルセンターに持ち込む
自治体に依頼する場合は粗大ゴミシールを購入し、貼り付けて所定の場所に粗大ゴミを出します。不用品回収業者や家電リサイクルセンターを利用する場合、別途手数料が発生するため、自治体に依頼するよりも処分料が高くなる傾向があります。
希望の期日までに少しでも早く処分したい、リサイクル家電を回収してほしいという場合には不用品回収業者や家電リサイクルセンターを検討するといいでしょう。
粗大ゴミシールがいらない場合
家電リサイクル法の対象家電、自治体が回収できない粗大ゴミの場合は、粗大ゴミシールは不要です。粗大ゴミシールがいらない理由や、どういったものが粗大ゴミで回収できないのか、以下で詳しく解説します。
家電リサイクル法の対象家電
家電リサイクル法とは、家電の製造業者などに対して、不要になった家電の引き取りからリサイクルするまでを義務づける法律です。特定の家電からまだ使えそうな部品や材料をリサイクルし、廃棄物を減らすとともに、資源の有効利用を推進するために制定されました。
そのため、家電リサイクル法が適用されている家電は自治体では引き取ってもらえません。粗大ゴミの日には出せませんので注意が必要です。該当の家電は以下のとおりです。
- エアコン
- テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)
- 冷蔵庫、冷凍庫
- 洗濯機、衣類乾燥機
※参考:家電4品目の「正しい処分」早わかり!その家電、きちんと捨てないと…|経済産業省
自治体が回収できない粗大ゴミ
家電リサイクル法で定められた家電以外にも、自治体が回収できない粗大ゴミがあります。以下のものが該当します。
- 事業で発生した粗大ゴミ
- オフィス家具類
- ガソリン・軽油・灯油などの石油類
- ガスボンベ
- 消化器・タイヤ・金庫・大型バッテリー・ピアノ
- 石・砂・土といった自然物
- 物干し竿・サーフボードなどの長さや高さが180cmを超えるもの
- 大人が2人でも持ち上げることが困難な重量物など
紹介した粗大ゴミは自治体によって取り扱いが異なります。解体するなどして指定のゴミ袋に入れば一般ゴミとして処分可能な場合もあるため、事前に確認が必要です。
粗大ゴミシールを購入するまでの流れ
粗大ゴミを処分することにしたものの、粗大ゴミシールはどこで購入するとよいのかわからない人もいるのではないでしょうか。ここでは、粗大ゴミシールが購入できる場所や支払い方法、粗大ゴミシールの種類などについて解説します。
粗大ゴミシールが購入できる場所
粗大ゴミシールが購入できる主な場所は下記のとおりです。役所などの主要な場所に加えて、コンビニエンスストアなどでも購入できます。
- コンビニエンスストア
- スーパーのサービスカウンター
- 金融機関の窓口
- 自治体の環境課(窓口の名称は自治体によって異なる)
- 郵便局の窓口
- 街の個人商店など
これらの購入先は地域や自治体によっても異なります。詳細は所在地の行政に問い合わせるか、Webサイトをチェックしてみてください。
粗大ゴミシールの支払い方法
基本的に粗大ゴミシールは現金での支払いになります。基本的にクレジットカードやプリペイドカードなどは使用できません。例外としてファミリーマートの「FamiPay」、セブンイレブンの「nanacoカード」などは支払い可能となっています。一部使用できない店舗もあるため、詳細は公式Webサイトで確認してください。支払い全般についての詳細は行政に問い合わせると確実です。
粗大ゴミシールの種類
粗大ゴミシールの基本的な使い方は、全国どこでも変わりませんが、設定金額が自治体によって異なります。例えば、千葉市の場合は、粗大ゴミの種類や大きさにあわせて390円~1,560円です。東京都内(一部の地域を除く)の場合は、粗大ゴミA券(200円)と粗大ゴミB券(300円)の2種類があります。大阪市の場合は1点につき、200円・400円・700円・1,000円の4区分になっています。
※参考:粗大ごみの出し方|千葉市
※参考:粗大ごみ処理手数料一覧表|大阪市
粗大ゴミシールの書き方と貼り方
粗大ゴミシールを購入した後はどのように記載して貼るとよいのでしょうか。ここでは「粗大ゴミシール貼り方の5ステップ」「粗大ゴミシールの記載事項」にわけて、解説します。
粗大ゴミシールの記載事項
粗大ゴミシールの記載事項は下記のとおりですので参考にしてください。特に依頼主名が記載されていないと回収されない場合があるため、記入漏れがないようにしましょう。詳細な記載内容は自治体によって異なるため、予約のときに確認が必要です。
- 依頼主名(予約した人の名前)
- 収集日
- 受付番号
- 集合住宅の場合は部屋番号
粗大ゴミシール貼り方の5ステップ
粗大ゴミシールの貼り方の主な流れは下記のとおりです。
- インターネット、電話で事前申し込みをする
- 粗大ゴミシールを購入する
- 粗大ゴミシールを貼り付ける
- 指定の時間までに指定場所に運ぶ
- 完了
インターネットや電話での事前申し込みを行ってから、収集日までの期間はおおよそ2週間です。実際には想定外のこともあり得ますので、余裕を持って申し込みから購入、ゴミ出しまでを行ってください。
自治体の粗大ゴミ回収を利用するメリットとデメリット
ここからは自治体の粗大ゴミ回収を利用するメリットとデメリットを解説します。少々手間がかかったとしても少しでも安く処分したいのか、多少料金が割高になってでもすぐに処分したいのか、重視したいポイントを整理することをおすすめします。メリットとデメリットの内容を参考にしながら、最適な処分方法を検討しましょう。
自治体の粗大ゴミ回収を利用するメリット
自治体の粗大ゴミ回収の料金は、民間業者に比べても比較的リーズナブルです。そのため、粗大ゴミ回収業者に頼むよりも、お得に粗大ゴミを処分してもらえることがメリットといえるでしょう。例えば、一番高いものでも、粗大ゴミシールの値段は数千円程度です。処分に困りがちなベッドなどの大きなサイズの粗大ゴミでも、数千円程度で回収してもらえるのは大きな魅力でしょう。
料金の目安としては、リサイクルショップの場合は2,000~3,000円前後、不用品回収業者の場合は5,000円~です。気になった業者のWebサイトもあわせて確認してみてください。
自治体の粗大ゴミ回収を利用するデメリット
自治体の粗大ゴミ回収を利用するデメリットは、購入したり、記入したりする手間がかかるということです。処分するためには、電話もしくはインターネットで申し込み、指定日時までに粗大ゴミシールを購入して手元にある状態にしなければいけません。
また、指定された日付までは粗大ゴミは出せないため、早めに粗大ゴミシールを購入してもそれまで保管しておく必要があります。料金や種類の設定も自治体によって異なるため、事前の確認が必要です。
粗大ゴミシールを貼った後の出し方
粗大ゴミシールは、電話やインターネットで申し込んだ品物に料金分を組み合わせて貼り付けます。
その際に、先ほど紹介した依頼主名や収集日などの必要事項は必ず記載するようにしましょう。シールを貼り付けたら、収集日の指定された時間までに指定場所に粗大ゴミを出します。
収集場所はゴミ収集所や自宅前などになります。アパート、マンションの場合は建物の入口付近を指定される場合が多いです。粗大ゴミの出し方も自治体によって異なるため、所在地のWebサイトや電話で確認してください。
無記名で粗大ゴミシールを貼って粗大ゴミを出した場合は
無記名で粗大ゴミを出してしまうと、回収業者がその粗大ゴミを回収してよいのか判断できないため、回収してもらえないこともあります。粗大ゴミが回収されないと、もう一度持ち帰り、また指定された収集日に出しに行くという手間がかかります。
無記名の場合でも、事前に自治体に相談しておくと回収してもらえるケースもありますが、スムーズに処分してもらえるよう忘れずに記名しましょう。また、粗大ゴミシールが貼りにくい場合も、補強シールなどでしっかり貼り付けると剥がれたり破れたりすることがなく安心です。
粗大ゴミを処分するなら不用品回収業者も検討しよう
不用品回収業者に依頼する場合、粗大ゴミシールのように事前に自治体に申し込む、粗大ゴミシールを購入し、必要事項を記載、指定場所まで運びに行く、といった手間が省けます。希望の日時に自宅まで回収に来てくれることもメリットです。
また、自治体に依頼するときは「1回につき〇点まで」と制限されるケースがありますが、粗大ゴミでもまとめて処分してくれたり、買取サービスに対応してくれたりする不用品回収業者もあります。
まとめ
自治体に粗大ゴミを回収してもらうためには、粗大ゴミシールを購入して貼り付ける必要があります。また、粗大ごみの回収は自治体によって取り扱いが異なるため、事前の確認が必須です。手間なく希望の日時に粗大ゴミを処分したいときには、不用品回収業者を検討してはいかがでしょうか。
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