壊れてしまった家電や不要になった大型家具を捨てるには、行政のルールに沿った方法で「粗大ゴミ」として処分する必要があります。また許可業者や第三者に粗大ゴミを引き取ってもらうのも、手段の一つです。
粗大ゴミは大きければ大きいほど邪魔になりやすく、処分費用もかさんでしまう傾向にあります。そのため「なるべく早く処分したい」「費用を抑えたい」などと考えている方も多いのではないでしょうか。
この記事ではいわき市における3つの粗大ゴミの処分法について、料金や処分の手順などを詳しく解説します。ぜひ最後まで読んで、自分にとってより良い粗大ゴミ処分の方法を検討してみてください。
いわき市の粗大ゴミの定義
いわき市では粗大ゴミのことを「大型ごみ」と呼び、以下のように定義しています。
大型ごみの定義
60cm以上180cm未満、または、重さ10kg以上50kg未満のもの。
この大きさと重さに当てはまる家庭から出たゴミは、原則粗大ゴミとして処分する事が可能です。また大きさに関わらず粗大ゴミとして指定されているものや、大きさと重さが粗大ゴミに該当していても、粗大ゴミとして処分できないものもあります。具体的な例については、後ほど詳しく説明します。
出典:いわき市「家庭ごみの分け方・出し方(ハンドブック)」P16(2023-04-21)
粗大ゴミの例
いわき市で処分できる一般的な粗大ゴミは、以下のようなものです。
粗大ゴミとして指定されているもの
いわき市では大きさや重さにかかわらず、以下の4つを「大型ごみ指定品目」としています。
- 電子レンジ
- グリル付ガステーブル
- ファンヒーター
- チャイルドシート
これらは実際には粗大ゴミというほどの大きさや重さがなくても、「大型ごみ(不燃物)」として処分しなければなりません。
粗大ゴミに当たらないもの
建築廃材やバッテリーなどの危険物、産業廃棄物は、粗大ゴミとして処分できません。
販売店に引き取りを依頼するか、専門業者に処分を依頼する必要があります。例えば使わなくなったパソコンを処分したい場合、メーカーに依頼して回収およびリサイクルをしてもらうのが、適切な処分方法です。
また国の「特定家庭用機器再商品化法」(通称:家電リサイクル法)により、以下の4つの家電は、一般的な粗大ゴミとは異なる指定された方法で処分する必要があります。
- エアコン
- テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
出典:経済産業省.「家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)」(2023-04-21)
いわき市で粗大ゴミを処分する方法
いわき市で粗大ゴミを処分する方法は、大きく分けて以下の3つです。
- いわき市に処分してもらう
- いわき市の許可業者に処分してもらう
- 中古品として売る・譲る
ひとつずつ見ていきましょう。
いわき市に処分してもらう
市内に居住地がある方は、いわき市に粗大ゴミを処分してもらうことが可能です。
2パターンの依頼方法があります。
- 戸別回収:自宅前または集積所まで収集車で粗大ゴミを取りに来てもらう
- 自己搬入:指定の施設へ粗大ゴミを持ち込む
費用の算出方法はそれぞれ異なります。処分にかかる費用そのものは自己搬入の方が安く抑えられる傾向にありますが、持ち込みのために車で走行した分のガソリン代がかかることなどを考えると、トータルでは戸別回収の方が安く済む場合もあるでしょう。つまり、どちらの方がコストをかけずに済むのかは一概にはいえません。
とはいえどちらのパターンでも行政サービスを利用することになるため、費用がかかるタイプの処分法の中では比較的安く抑えられる方法といえるでしょう。
なおどちらのパターンを選んだとしても、日曜日や深夜に処分をすることはできません。その他、申し込みなどから実際に処分できる日まで期間が空いてしまうことがあるのが懸念点です。
いわき市が処分を行っていないもの
粗大ゴミの範囲外となることからも分かるように、いわき市では180㎝以上の大きさのものや、50㎏以上の重さのものは、粗大ゴミとして処分してもらえません。また、以下のものはいわき市では処理ができないため、たとえサイズや重さに問題がなくても、粗大ゴミとして出すことは不可となっています。
- 自動車
- バイク部品
- タイヤ(ホイール、キャップ含む)
- 消火器
- ドラム缶
- オイルヒーター
- 建築廃材
- ピアノ
- 浴槽
さらには一つの家庭からイレギュラーに大量の粗大ゴミを出したい場合も、回収してもらえないことがあるため注意が必要です。いわき市が対応できないものを処分したい方や、引越しや大掃除などを機にまとめて処分したいと考えている方は、この後ご紹介する他の方法を検討しましょう。
出典:いわき市「家庭ごみの分け方・出し方(ハンドブック)」P17(2023-04-21)
いわき市の許可業者に回収してもらう
粗大ゴミは不用品の回収業者に引き取ってもらう方法もおすすめです。
ある程度の料金は掛かりますが、先述したようないわき市が対応できないケースでも引き取りOKとなる可能性が高いのはもちろん、粗大ゴミ引き渡しの日時の自由度が高かったり、処分の手間が圧倒的に少なくて済むといったメリットがあります。
不用品の回収業者を選ぶ際は、いわき市の「一般廃棄物収集運搬業許可」を取得している業者を選びましょう。
粗大ゴミをはじめとした家庭で発生したゴミの処理は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律(通称:廃棄物処理法)に基づき、市町村の責任配下にあります。無許可の業者による回収は違法であり、何らかのトラブルに巻き込まれてしまう心配もあるため、お客様自身を守るためにも利用しないようにしてください。
なお、いわき市の許可業者は運搬車両に「一般廃棄物処理業施設確認済証」という青色のステッカーを貼付ける義務があります。その業者が許可業者かどうか一目で分かるので、下見に来てもらった際などにチェックしておくと安心です。
出典:いわき市「無許可の回収業者にご注意を!(廃家電、粗大ごみ、引越・片付けごみ等)」(2023-04-21)
中古品として売る・譲る
買い替えにより不要になった家電など、「まだまだ使える」という粗大ゴミは、中古品として売ったり必要とする人に譲ったりするのひとつの手です。
特に処分しようと思っていた粗大ゴミにある程度の金額が付く場合は、わざわざ費用を支払って処分する場合と比べたときに、大きな差が生まれます。
例えば処分費用が2,000円かかるものの中古品としての価値が5,000円だった場合、実質7,000円分プラスになるのです。ただしクリーニング費用や配送費用などがかかってしまうこともあるため、トータルでお得になるかどうかを考えるようにしましょう。
いわき市に処分してもらう方法
ここからは、粗大ゴミ処分の具体的な方法について解説していきます。
先述のとおり、いわき市に粗大ゴミを処分してもらう場合は、「戸別回収」と「自己搬入」の2つのパターンがあります。
戸別回収
戸別回収は、自宅前や集積所に置いた粗大ゴミをいわき市の収集車が回収してくれる、有料の処分方法です。いわき市の粗大ゴミの戸別回収を受け付けているセンターは2カ所あり、居住している地域によって利用できるセンターが変わります。
平、内郷、四倉、小川、好間、三和、川前、久之浜・大久地区
- 北部地区大型ごみ受付センター
【電話番号】0246-34-0053
【営業日時】月~金曜日 8:30~17:00(休み:土、日曜日・年末年始・祝日)
小名浜、勿来、常磐、遠野、田人地区
- 南部地区大型ごみ受付センター
【電話番号】0246-92-0053
【営業日時】月~金曜日 8:30~17:00(休み:土、日曜日・年末年始・祝日)
出典:いわき市「家庭ごみの分け方・出し方(ハンドブック)」P16(2023-04-21)
手順
戸別回収による粗大ゴミ処分までの手順は以下のとおりです。
- 粗大ゴミの大きさを測っておく
- 住んでいる地区の大型ごみ受付センターへ電話をし、申し込む
- 料金や収集日、粗大ゴミを出す場所を確認する
- 「大型ごみ納付券」を料金分購入する
- 大型ごみ納付券に名前を書いて粗大ゴミに貼る
- 収集日当日の朝8:30までに、自宅前または集積所へ粗大ゴミを置く
事前の申し込みで処分の日時を決めるため、回収の瞬間に立ち会う必要はありません。
申し込みに必要な情報
申し込み時は以下の情報が必要です。
- 住所
- 氏名
- 電話番号
- 粗大ゴミの品目
- 粗大ゴミの大きさ
特に大きさを間違えて申し込むと、その粗大ゴミを回収してもらえない可能性があるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。
料金
戸別回収の料金は、粗大ゴミの大きさと重さによって決まります。市内のコンビニなどで料金分の「大型ごみ納付券(シール)」を購入すると料金を支払ったことになり、そのシールを粗大ゴミに貼り付けることで、支払いの証明とします。大型ごみ納付券には、520円・1,040円・1,560円の3段階の料金があります。
自己搬入
自己搬入は、指定の施設へ粗大ゴミを持ち込む、有料の処分方法です。
粗大ゴミは家庭のゴミなので、自家用車で搬入する必要があります。いわき市の粗大ゴミの自己搬入を受け付けているセンターは3カ所あり、粗大ゴミの種類(可燃・不燃)によって、利用できるセンターが変わります。
可燃
- 北部清掃センター
【電話番号】0246-34-2301
【営業日時】月~土曜日 8:30~11:30 13:00~16:30(休み:日曜日・祝日は要確認) - 南部清掃センター
【電話番号】0246-56-7963
【営業日時】月~土曜日 8:30~11:30 13:00~16:30(休み:日曜日・祝日は要確認)
不燃
- クリンピーの丘
【電話番号】0246-63-6216
【営業日時】月~土曜日 8:30~11:30 13:00~16:30(休み:日曜日・祝日)
出典:いわき市「ごみの自己搬入方法」(2023-04-21)
手順
- 粗大ゴミが可燃物か不燃物か確認し、持ち込みをするセンターを決める
- 受け入れ状況を電話で確認する ※クリンピーの丘に持ち込む場合は不要
- 必要書類を用意する
- センターへ行き、係員の指示に従ってゴミを荷下しする
必要な書類や注意事項は、いわき市のホームページを確認してください。
料金
持ち込んだ粗大ゴミの重さによって決まります。10kgにつき100円です。
いわき市の許可業者に回収してもらう方法
いわき市の許可業者を探すには、インターネットなどで検索してみるのがおすすめです。
許可業者であることと、粗大ゴミを出したい場所が対応エリアかどうかを確認し、どこの業者に頼むのかを決定します。その後の流れは業者によって異なりますが、現地で下見をして確実な見積りを出してくれるところを選んでください。
片付け堂いわき店の不用品回収
全国規模の不用品回収専門店、片付け堂 いわき店は、いわき市の一般廃棄物収集運搬業を取得している許可業者です。電話・メール・LINEで簡単に問い合わせや無料見積りの依頼ができ、粗大ゴミを手間なく処分することが可能です。
下見を行い、見積りをした上で料金を確定するため、追加費用が発生することはまずありません。また確定後のキャンセル料も無料です。
料金は3段階のお得なパック価格で、車両手配や作業スタッフの人件費、処分費用が込みとなっています。追加料金が発生することなく、自宅の養生や分別といった面倒な作業も依頼できます。
▼片付け堂いわき店の料金表一覧はこちら
中古品として売る・譲る方法
粗大ゴミを中古品として売ったり譲ったりしたい場合、「古物商許可を取得している業者に買い取ってもらう」「欲しいと思っている人と直接交渉する」など方法はさまざまで、それぞれにメリット・デメリットが存在します。
具体的な方法は主に4つあり、それぞれの違いは、以下の通りです。
方法その① 不用品買い取り業者に依頼する
- 金額設定:業者が決定する
- メリット:プロによる査定を受けられる
自宅に回収に来てもらえる - デメリット:業者によっては見積り料がかかる
希望の価格にならず販売をやめる場合は手間が無駄になる
方法その② リサイクルショップに持ち込む
- 金額設定:業者が決定する
- メリット:プロによる査定を受けられる
- デメリット:持ち込みの手間がかかる
希望の価格にならず販売をやめる場合は手間や交通費が無駄になる
方法その③ フリマアプリなどで販売する
- 金額設定:買い手と直接交渉する
- メリット:自分で価格を設定できる
高い価格で取引できる可能性があ - デメリット:出品や取引連絡の手間がかかる
発送する場合手間と費用がかかる
売上からアプリの利用料などが引かれる
方法その④ 知り合いに声をかける
- 金額設定:買い手と直接交渉する
- メリット:自分で価格を設定できる
見知らずの他人とのやりとりがなく安心
人助けになる - デメリット:高い金額を設定しづらい
発送する場合手間と費用がかかる
粗大ゴミの処分は片付け堂いわき店にお任せください
片付け堂いわき店は、いわき市の一般廃棄物収集運搬業許可を取得している不用品回収業者です。
圧倒的な顧客満足度があり、Google マップの口コミでは5点満点中、4.9点と、高い評価をいただいています(2023年4月現在)。安心の許可業者に粗大ゴミの処分を依頼したいとお考えの方は、ぜひ片付け堂いわき店にお問い合わせください。