横浜市にお住いの皆様、こんにちは!片付け堂横浜店の営業をしている岸上です。
日頃からたくさんのお問い合わせを頂き、誠にありがとうございます。
様々な理由での不用品回収のご依頼を日々頂いておりますが、最近は遺品整理を行ったお客様が
「こんなに大変な思いを自分の子供にはさせたくない」と言っているのをよく耳にします。
そこで今回は、そういったお悩みを解決できる生前整理について、書いていきたいと思います。
生前整理という言葉を聞いても、何をどのように整理するのか、あまりイメージ出来ず、どうしたらわからないという方も多いのではないでしょうか?私自身も生前整理という言葉は知っていても知識が無い状態で具体的なイメージは持てませんでした。
生前整理ってどういうものなんだろう?と気になったので、調べたところ、生前整理アドバイザー講習というのがあると知りました。そこでまずは2級講座を受講し、とてもためになるお話を聞くことが出来て更に興味を持ちました。
知識を深めようと思い、準1級講座も受講して生前整理の重要性や、メリットを理解することができました。
皆様が少しでも生前整理に興味を持って頂き、今後生前整理を実践する方が増えてくれたら良いなと思いますので少し学んだ内容をお話させて頂きます✨
遺品整理と生前整理
遺品整理
遺品整理ではご家族やご親族の方が、「思い出の物を残しておくか廃棄する?」「重要な書類が残されていないか心配」「不要なものは処分する?他の方にゆずる?買取査定に出す?」など考えたり、やらなければいけないことがたくさんあります。ご自宅の広さや残された物の量にもよりますが、1つ1つ仕分けをしながら判断を下していくのには、かなりの時間と労力を消費することになります。
一緒に住んでいてこまめに整理が出来ればそこまで大変な作業にはなりませんが、ほとんどのお客様が他の場所に住んでいてご実家に通いながら整理を行う形になります。お休みの日に毎回ご実家に通い、整理作業を継続することが大変で途方に暮れてしまい、依頼しましたというケースお客様も多いです。
そこで、このような時間と労力をかけずに事前に、生前整理を行うことをオススメしています。
生前整理
まず、生前整理のイメージについてですが、なんとなく自分が死ぬ準備みたいな感じがして、抵抗がある方が多いとお話を聞きました。年齢によってとらえ方は異なるようです。
若い子に生前整理しようと伝えても特に問題はないですが、高齢者の方に生前整理しようとお伝えするとすごく嫌な気持ちにしてしまう可能性があります。生前整理は残念ながら明るいイメージを持たれないことが多いことを知りました。
生前整理の講習では、実際に自分自身の葬儀のプロデュースを行います。
今回自分の葬儀のプロデュースでは、死ぬ準備をしているという感覚ではなく、こういう事もやらなきゃいけないんだ!こんなに費用が掛かるんだ!という新しい発見たくさんありました。
思っていたよりもやらなければいけないこと、自分自身で決めなければいけないことが多いという事がわかり、これを残された家族が行う必要があると思うと、生前整理を行っていく事は未来の家族の負担を取り除くことのできる良い行いだと実感を得る事ができました。
また、生前整理を進めていくと、自分自身の人生を振り返る事ができ、新しい発見にも繋がるポジティブなイメージに変わっていきました。
生前整理の方法
①4分類で仕分けする
生前整理を行う際に、皆様には自分自身で仕分けを行うことをオススメします!
しかしながら、仕分けってどのように行えば良いのかわからない方が多いのではないでしょうか?
多くの方が仕分けの際に、いるものかいらないものかの2分類で分けているかと思います。
2分類にしてしまうと、なかなか分けられなくなってしまうので、4分類で考えて仕分けして頂くことをオススメします。
4分類の仕分けの仕方ですが、以下のように分けてください。
【4分類シートの仕分け内容】
- いる
今その場所で使っているものと将来つかうことがハッキリしている物
思い出の物でも今現在使っているのなら「いる」に分類 - いらない
今現在使っていなくて、使う目的が明らかでない物
思い出の物でも手放すことができるものは「いらない」に分類 - 移動(思い出)
いるかいらないか8秒迷った物
そして半年後の期限を書き出す(時間が解決してくれます。) - 迷い
その場所で使用している物でない物
思い出の物として残すと決めた物は一か所にまとめて思い出箱にいれる ※この時の思い出とは、使っていないけどどうしても取っておきたい物のこと
※思い出箱のサイズの目安は、ミカン箱1箱分(収まる分だけ残す)
②写真やアルバムの整理をする
4分類での仕分けが終わったら、今度は一番仕分けが難しい、写真やアルバムの整理を行います。
私が不用品回収にお伺いした際に、一番お客様と処分に悩むのが写真やアルバムです。
自分の写真であれば自分自身で仕分けができますが、ご家族の写真となると判断しきれないところがあります。遺品整理にお伺いする際に、ほとんどの方が、写真やアルバムの処分に悩みます。
そこで生前整理をする際は、ご自身でしか判断ができない写真やアルバムをメインに仕分けしておくのがポイントです✨
アルバム自体はだいぶ重くなってしまうのと保管が大変なので、マイベストアルバムという、小さなアルバムを作成し、それ以外は処分するかデジタル保存をしましょう。
【マイベストアルバムの作成方法】
- すべてのアルバムや写真を整理しながらお気に入りの100枚を選ぶ。
- 選んだ100枚の中からベストな30枚を選ぶ。
- 手のひらサイズのアルバムに選んだ30枚を貼ってマイベストアルバムを作成する。
- 貼り付けた写真の横にその時の思い出をコメントしたり、シールなどで飾り付けたりして自分好みに仕上げる
- 最後のページに自分の遺影に使ってほしい写真を貼っておく
この時に選ばれなかった写真は、処分するか、カメラ屋さんでデータにしてもらうかで、写真のまま残すということはせずに処理をしましょう。ご家族が一番判断に悩む部分を自分自身で行ってあげることでスムーズに整理をすることが出来ると思います。
③大切な人のリストアップ
私が生前整理アドバイザーの講習を受けて一番これは自分でやっておいたほうが良いと思ったことが、大切な人のリストアップです。
これは、もし自分が亡くなってしまった場合に誰にそれを伝えてほしいのかのリストです。これについてはご家族では判断出来ないところなので、自分自身で作っておくべきだとすごく思いました。
大切な人のリストアップって言われても、何をすれば良いんだろうって悩みますよね…。
でもそんなに細かくすべてを書かなければいけないわけではなくて、必要事項を決めて書くようにしてください。そうしたら簡単に作成可能だと思います。
具体的にリスト化してほしいことはを下記のようにまとめます。
リストに記載したいこと
- 優先順位
A:特に大切な人 B:大切な人 C:軽いお付き合いの人 - カテゴリー
家族や友人など関係性を記載 - お名前
- 連絡先
※上記4つがあれば十分ですが、その他、追加したい情報などあれば記入してください。
大切な人リストの例
- 優先順位
- カテゴリー
- 名前
- 連絡先
- A
- 家族
- 田中 正
- ○△○-××
- A
- 友人
- 永井 優子
- ○△○-×△
- B
- ママ友
- 中川 弘子
- ○○@△△.com
- C
- 仕事
- 小池 愛
- ××〇〇-
- B
- 習い事
- 水野 恵
- 〒000-0000
④自分の葬儀の内容を決める
自分の葬儀の内容をある程度決められるところまで決めてみましょう。
自分自身の葬儀の際に、以下の点を考えておきましょう。
- 喪主
名前( ) 間柄( ) - 演出
□豪華に行ってほしい
□標準的に行ってほしい
□質素に行ってほしい
□家族だけで行ってほしい - 葬儀場所
□自宅 □ホール( ) □葬儀会館名( ) - 宗教
□仏教 □神道 □キリスト教 □その他 - 戒名
□生前戒名を持っている( )
□生前戒名を持っていない - 遺影写真
□準備している(保管場所: )
□家族に任せる - その他:自分らしい葬式のため行ってほしいこと
上のリストの内容をまとめておくとよいと思います。
生前整理アドバイザーの講習を受けて
私が生前整理アドバイザーの講習を受けて感じたことは、生前整理は最初に言われていた自分自身が死ぬ準備というよりは、自分自身と向き合う時間だということ。
普通に過ごしていてあまり自分自身と向き合う時間をとる機会は無いのではないかと思います。
正直なところ私も講習を受けるまで、自分自身と向き合う時間をとったことは無かったです。
でも、生前整理の際に、今まで自分がお世話になっていた人達や今までの楽しかったこと、後悔していること、今後どういう風に生きていきたいかなどたくさん考えることが出来ました。一旦、今までの自分と今後なりたい自分を考える機会としても生前整理は使えると思いますので、ぜひ皆様もマイナスなイメージを持たずに一度やってみてはいかがでしょうか?