近年、空き家問題が深刻化しています。空き家の多くは、相続した実家です。実家を放置してしまう要因は、誰も住む人がいないことに加え、片付けが進まず、活用も売却もできないことにあります。また、片付けに着手したとしても、終わりの見えない作業に「うんざり」している方も少なくないようです。
そこで本記事では、疲れ切ってしまう前にスムーズに実家を片付けるコツを解説します。
実家を片付ける適切なタイミングは?
実家の片付けは、タイミングによっては精神的な負担も大きいものです。とはいえ、必要に迫られて実家を片付けなければならないこともあります。無理は禁物ですが、状況に応じた適切なタイミングで進められるよう、準備をしておきましょう。
葬儀後
葬儀後は服喪中の期間ではありますが、家族や親族が集まるタイミングであり、相続や実家の片付けの相談をするのに適している時期だと考えられます。とくに、実家が借家で早く賃貸借契約を解消したい場合、あるいは持ち家であっても固定資産税や管理が負担に感じる場合は、できるだけ早く実家の片付けに着手すべきでしょう。
準確定申告前
準確定申告とは、故人の確定申告を指します。給与以外の所得が20万円以下の給与所得者や受給額400万円以下の年金受給者は確定申告が不要ですが、故人がこれ以外に該当する場合は、原則的に相続の開始があったことを知った日の翌日から4ヶ月以内に、相続人が準確定申告をしなければなりません。
確定申告にあたっては、故人がその年に得た所得や経費、保険料などを把握しなければなりません。事業内容にもよりますが、特定の書類を探したり、口座の把握をしたりする必要があるため、その作業に合わせて片付けに着手するのも良いでしょう。
相続税の納税前
10ヶ月後には、相続税の納税が控えています。準確定申告では、その年の所得や経費などを把握すれば良かったものの、相続税を算出するには故人が所有していたすべての資産を把握しなければなりません。
納税後に金銭的価値のある遺品が見つかった場合、追徴課税が課される可能性もあるため、納税時点で故人の資産や持ち物をすべて把握するために、実家の片付けを終えておく意義は大きいものと考えられます。
「生前整理」と「遺品整理」はどちらがおすすめ?
生前整理と遺品整理は、それぞれ異なるタイミングと目的で行われる作業です。どちらを選ぶかは個々の状況や家族構成、故人の意志などによって異なります。
生前整理は、本人が自分の存命中に行うものであり、遺品整理は故人の遺品を家族が整理するものです。生前整理は、自分の意志を家族に伝え、自分の物を自分で整理することによって、死後の家族の負担を軽減することができます。
一方、遺品整理は、故人の意志を尊重しながら、遺品を整理し、家族が故人との最後の対話をする機会となります。このときに故人の意思が把握できていれば、何を処分し、何を残すか判断しやすくなります。したがって、どちらが大事というよりは、遺される家族のため、自分自身で出来る範囲で生前整理を進めておき、家族は故人の意思を尊重しながら遺品整理をすることが大切です。
実家の片付けにうんざりしてしまう前に知っておくべき片付けのコツ
実家の片付けは一朝一夕にできないことも多く、精神的にも肉体的にも負担のかかる作業です。一度「うんざり……」「疲れた……」と思ってしまうと、なかなかその後の作業が捗らないため、着手するときから次のポイントを押さえてモチベーションを保ちながら進めていきましょう。
目的を明確にする
実家の片付けが進まない理由の1つに、目的が明確ではないことが挙げられます。なんのために片付けるのかわからない状態だと、なかなか作業が進まないものです。
- 片付けた後に実家を売却する
- 片付けた後に誰かが住む
- 片付けた後にセカンドハウスとして利用する
このように目的を明確にしたうえで臨むと、作業の進め方や優先順位が決めやすくなり、片付けが捗ります。
期間を決める
目的とともに決めておきたいのが、片付けにかける期間です。「今年中に家を売却する」「来月までに使える状態にする」このように目的に期限を設けると、作業の進捗を可視化しやすくなり、モチベーションの維持にもつながります。
分担する
実家の片付けは実家を相続した方が進めるケースが多いですが、相続人しか片付けができないというわけではありません。スムーズに片付けるためには、家族や親族、場合によっては専門家の協力を得て、作業を分担することが大切です。
片付けの負担を一人で背負うと、精神的なストレスが増大し、効率的な作業ができなくなってしまう可能性もあります。複数の人が協力することで、作業のスピードが上がるだけでなく、意見交換を通じてより良い判断ができることもあります。また、家族や親族と協力しながら実家を片付けることは、故人の思い出を共有し、互いの絆を深める機会にもなるでしょう。
実家の片付けに疲れたときの対処法
片付けに疲れてしまった場合は「自分だけで片付けなければいけない」「片付けてから転用を考えなければならない」という先入観を取り払い、専門業者を頼ったり、方向転換等を試みてみましょう。
不用品回収業者に依頼する
実家の片付けで最も時間と労力がかかるのは、不用品の処分です。大量の不用品や重たい家具の移動は、負担が大きい作業となります。また、実家が遠方にあれば、自治体が指定する日に少しずつゴミ出しをするのも難しいはずです。
このような場合は、不用品回収業者に依頼することを検討しましょう。専門業者に依頼することで、労力と時間を節約できるだけでなく、適切な処分方法で環境への影響を減らすことも可能です。
残置物がある状態で家を売却する
家を売るときには、原則的に空室にしなければなりません。しかし、買主が了承さえすれば、残置物がある状態で家を売却することも可能です。
一般の方が買主の場合は交渉が難しいですが、不動産買取業者であれば価格を下げることで承諾してもらえるケースも少なくありません。 もちろん、家に何も残っていない状態で売却したほうが高く売れることはたしかです。
売却金額にこだわりがある場合は、ひと手間かかりますが不用品回収業者に残置物の処分を委託し、片付けを行ってから売却すると良いでしょう。
片付けが進まなくても「管理」は続けるべき
片付けが進まず、売却も活用もできないという場合も、管理だけは必ず続けましょう。
管理とは、周辺の方に危害が及ばないよう、劣化している部分を修繕したり、草木を剪定したりする作業です。管理を怠ると、自治体から「特定空き家」や「管理不全空き家」に指定され、固定資産税増税などのペナルティが課されるおそれがあります。
人が住まなくなった家は、急速に劣化が進みます。少なくとも数ヶ月に1度程度は目視で家屋や庭の状態をチェックし、換気や掃除をすることをおすすめします。
松山市の優良な不用品回収業者
愛媛県松山市で実家の片付けにお困りの方は、ぜひ片付け堂松山店にお任せください。片付け堂松山店では、生前整理や遺品整理、不用品回収などをさせていただいております。
許可業者だから安心して任せられる
片付け堂松山店は、松山市から正式に許可を得た一般廃棄物収集運搬業者です。依頼者様の気持ちに寄り添ったうえでお荷物を整理し、法律に基づき適正に粗大ゴミや不用品を回収・処分しておりますので、安心してお任せいただけます。
不用品の買い取りにも対応
状態の良いものや価値のあるものがあれば、買い取らせていただける可能性があります。専門のスタッフが査定し、適正価格で買い取りさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
ハウスクリーニングも可能
片付け堂松山店では、ハウスクリーニングも承っております。不用品の処分だけでなく「すっきりと気持ちよい住まいにしたい」「きれいにして売却価格UPを狙いたい」とお考えの方は、プロによる清掃もご検討ください。綺麗にしたい場所の清掃に特化した専門のスタッフが対応させていただきます。
片付け堂 松山店は、松山市から一般廃棄物収集運搬業の許可を受けた不用品回収業者です。
不用品回収の参考料金(税込)は軽トラ1台分の処分量で22,000円~(2024年2月時点)。こちらは運賃や処分費用などを含んだ一式の費用です。詳細なお見積りをご希望の場合は、電話、LINE、お問い合わせフォームからお問い合わせください。
片付け堂松山店では、不用品回収のほか、不用品買取やハウスクリーニングなどのサービスも行っております。下見、お見積りのご相談は無料ですので、ご興味がおありの方は電話、LINE、お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
まとめ
生前整理や遺品整理は、精神的にも体力的にも負担が強いられる作業です。実家の片付けにうんざりしてしまうと、空き家を放置してしまい、空き家法の対象になってしまうことも危惧されます。疲れ切ってしまう前に専門業者に依頼するなどして、経済的損失を回避することが大切です。
片付け堂松山店では、松山市の不用品回収とともに生前整理・遺品整理に対応しております。お困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。