「危険な不用品回収業者とのトラブルがよくあると聞いた」
「ぼったくりにあわないか心配だ」
あなたは今、不用品回収業者とのトラブルについて気にされていませんか?
実際に違法操業を行う危険な不用品回収業者は近年、特に増加傾向にあり、ぼったくりによる高額請求など、報告されるトラブルの件数はこの15年の間になんと5倍以上に増えているという実態があります。
参照: 消費生活相談データベース(PIO-NET)(「廃品回収サービス」の件数)
不用品・廃品回収業者とのトラブルについて – 東松島市
激増する悪質不用品回収業者による被害を未然に防ぐためには悪質業者の特徴を事前に把握すること。そして悪質業者との間に具体的にどのようなトラブルがあり、どのように対処すべきかを知っておくことが被害を避ける上でたいへん重要です。
そこで今回は、
不用品回収業者とのトラブル事例6件
悪徳な不用品回収業者の4つの特徴
ぼったくりといった危険な業者を避ける4つのコツ
についてそれぞれ詳しく解説してきます。
この記事を読めば、安心して優良な不用品回収業者に依頼することができるようになります。
1.危険!悪質な不用品回収業者のトラブルが急増している
冒頭でもお伝えした通り、国民生活センターの統計によるとこの15年ほどの間に不用品回収業者によるトラブルの件数は5~7倍ほどまで増えています。
参照: 消費生活相談データベース(PIO-NET)(「廃品回収サービス」の件数)
不用品・廃品回収業者とのトラブルについて – 東松島市
グラフの件数を比較すれば分かる通り、2002年から2006年までの間は年間150から300件程度の間で推移していた不要品業者のトラブル件数は、2015年から2019年までの統計では平均およそ1350件程度と大幅に増加しています。
さらに2015年から2019年までの数値も徐々に件数を増やしておりトラブルの増加傾向は今も変わりないこともわかります。
もちろんこれは国民生活センターへの相談件数に過ぎず、トラブルに巻き込まれて泣き寝入りとなってしまっているケースはさらに多いと考えるべきでしょう。
では具体的にはどんなトラブルに巻き込まれるケースが多いのでしょうか。次章では主なトラブルの事例について解説していきます。
2.不用品回収業者とのトラブル事例6件
増加する悪質な不用品回収業者の手口は傾向もあり、いくつかの特徴的な事例を知っておくことで多くのケースでトラブルを避けることができます。
この章では事業者の手口を示す典型的なトラブルを6例紹介します。
では一つずつ解説していきます。
2-1.【ケース1】「無料」のはずが高額な支払いを要求された
「無料」をアピールしながら町を巡回しいてる不用品回収業者を呼び止め、不用品の回数を依頼したところ、荷物をトラックに積み終えた途端に高額な支払いを要求された。
積み込む前に無料であることをちゃんと確認もしていたが「回収料金は無料だが積み込み料金は無料ではない」と主張され仕方なく、手持ちのお金を支払った。
参照:独立行政法人国民生活センター
街を巡回している不用品回収業者を見かけることはよくありますが、そのような業者は免許を持っていない違法業者の確率がたいへん高くなっています。こういった業者は、ホームページも事務所も持たず、様々な街を転々としながら営業しているケースが多くあります。
地元企業のふりをしながら無料で不用品を回収すると宣伝し、積み込んだ後で高額な金額を請求して、法外な料金を脅し取ります。こういった業者はすぐに他の地域に移動するため、足がつきにくいという特徴もあり、なかなか被害を根絶することができないのが現実です。
2-2.【ケース2】チラシの業者に依頼したところ思いがけない高額請求
ポストに投函されたチラシを見て不用品回収業者に依頼。電話では3万円と言われたが、荷物を積み込んだ後で30万円を請求され、仕方なく支払った。
参照:足立区消費者センター
ポストに投函されたチラシを見て不用品回収を依頼し高額請求の被害に合うというのも大変よくあるケースです。
多くの場合チラシには「無料回収」と書かれていたり、相場より大幅に安い金額での回収が宣伝されていたりすることが多く、回収後に運搬費、出張費など、様々な名目で多額な支払いを請求してきます。
2-3.【ケース3】家財を勝手に持ち出されて高額な料金を請求された
高齢の母がテレビとオルガン2品の回収を依頼したところ、家の中にあるソファや消火器、小型冷蔵庫などを勝手に持ち出してトラックに積み込んでしまい、回収費用として5万円請求された。母は1万円しか手持ちがないと伝えると、残りを振り込むように指示を受けた。
参照:岡山市消費者センター
家の中のものを勝手に持ち出して高額な回収費用を請求するのも悪質業者のよくある手口です。業者は女性や高齢者をターゲットとし、脅したり説得したりして反論ができない状況を作ります。もちろんこれは紛れもなく犯罪です。
また同様のケースとしては高価な家財を販売目的で勝手に持ち去ってしまうという事例も報告されています。
2-4.【ケース4】高齢者は返金されると言われ高額の料金を支払った
不用品回収業者に座椅子の引き取りを頼んだところ、「次第こみとしての回収費用は3万円、配送料1万円で合計4万円になる」と言われた。その上で「80歳以上は領収書を役所に持っていけば7割は返金される」と言われたため、返金されるならばと請求金額の通り支払った。その後、役所で確認したがそんな制度はないと言われた。
参照:独立行政法人国民生活センター
高額な料金をだまし取るために様々な嘘をつくのも悪徳業者の典型的な手口の一つです。このケースのように「自治体の制度がある」などと説明を受けた場合は、絶対に業者の言うことを鵜呑みにせず、必ず自分で自治体に確認を取ることが大切です。
2-5.【ケース5】ビデオデッキの回収でリサイクル料金を徴収された
壊れたビデオデッキの回収を業者に依頼したとここ、リサイクル料金として2,000円を請求され支払った。
被害金額は小さいですがこれも違法です。家電リサイクル法でリサイクル料金が必要となる対象品は
洗濯機(衣類乾燥機)
冷蔵庫(冷凍庫)
エアコン
テレビ
の4品目のみです。これらの品目の廃棄では所定の家電リサイクル料金が必要になりますが、これら4品目以外の家電でリサイクル料金が請求されることはありません。もちろんビデオデッキはこれらの品目に当たらず、家電リサイクル料金を支払う必要はありません。
2-6.【ケース6】回収された不用品が不法投棄されていた
突然不用品回収業者の訪問を受け、パソコンと自転車の処分を依頼し代金1500円を支払ったが、回収された品物が道路脇に不法投機されていた。
参照:東松山市役所ホームページ
正規の廃棄処分の手続きを踏まず不法に投棄すれば、経費はかからず支払われた料金は全て業者の利益となります。このようなケースも悪質な業者の手口としてよくあります。
問題は回収された不用品が不法投棄されていた場合、業者だけでなく依頼主がその責任を問われる可能性がある点です。業者への依頼と業者による不法投棄が証明できなければ、依頼者の不法投棄が疑われ、場合によっては罪に問われることになります。
不法投棄は1,000万円以下の罰金、または5年以下の懲役刑を受ける恐れもあるため、注意が必要です。
3.悪徳な不用品回収業者の4つの特徴
では実際に不用品回収業者を選ぶ際、どのような業者を避けるべきなのでしょうか。ここからは悪質な業者によくある4つの特徴を紹介します。
これらの特徴を持つ業者を避けるだけで悪質な不用品回収業者へ依頼するリスクを大幅に下げることができます。ではひとつずつ確認していきましょう。
3-1.チラシなどで「無料」を宣伝する
ポストに不用品回収のチラシが入っていることはよくありますが、そんなチラシには決まって
「無料で不用品を引き取ります」
など、大変魅力的なうたい文句が大きく印刷されていますが、特に「無料」というフレーズには要注意です。
不用品回収の依頼を無料でできるわけがありません。このような業者では、回収料金は無料としていながら、後になって運搬料や出張料金など別の名目で高額な請求をしてくるケースが大変よくあります。
特に悪質な業者は、不用品を積み込見終わるまで無料と言い続け、トラックへの積載が終わった後、断れない状況になったところを見計らって高額な金額を請求してきます。
基本的にポストに投函されているチラシの業者に安易に回収を依頼しないことが大切です。
3-2.近所をトラックで巡回している
街を巡回する不用品回収業者見ることは珍しくありません。「ご家庭に不用品はありませんか」とアナウスしながらゆっくりと走るトラックを見かけることもよくあるのではないでしょうか。
しかし実は街を巡回する業者には正式な不用品回収業の免許を持っていないケースが多く、依頼時のトラブルも少なくありません。
トラック巡回の業者は、店舗や事務所のように拠点となる場所を明示する必要がないため足がつきにくく、このため違法業者の割合が高くなる傾向にあります。違法の悪質な業者である確率が高ければ、もちろんそれに比例してトラブルに遭う確率も上がります。
実際に、街を巡回する業者に依頼をしたところ、回収前に安価な価格を伝えてトラックに積み込んだ後に高額な価格を請求されたり、回収した不用品を不法投棄されたというトラブルも数多く報告されています。
近所を巡回する不用品回収業者のトラックに安易に声をかけないことはトラブルを避ける上でかかせないポイントであるということを覚えておきましょう。
3-3.会社の住所・連絡先が確認できない
悪徳な業者の場合、会社の所在地や連絡先が曖昧なケースが多くあります。チラシやホームページに以下のような状況があれば、その業者は避けた方がいいでしょう。優良業者であれば連絡先が曖昧であることはまずありません。
- 会社の住所が開示されていない
- 会社のホームページがない
- 連絡先が固定電話ではなく携帯電話の番号になっている
などの点が確認できる業者に回収の依頼をするべきではありません。
3-4.突然訪問してくる
アポなしで理由なく突然自宅にやってくる業者も悪質な業者であるケースが多いため注意が必要です。特に高齢者世帯や日中の家に人が少ない時間帯を狙って訪問してくることが多くあります。
こういった業者は一度家に入れてしまうと押しが強く、強引に家財を持ち出してしまったりするケースもあるため、絶対に家に入れてはいけません。
こちらから依頼する前に近づいてくる業者は決して信用してはいけません。この点を覚えておきましょう。
今回は、悪質な業者の手口を把握するため悪質不用品回収業者による典型的なトラブル事例6件と、要注意な悪質業者に見られる4つの特徴について解説しました。
また回収を依頼する際、ぼったくりといった危険な業者を避けるための4つのコツについても詳しく解説しました。
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この記事が、あなたの安全な不用品回収の一助になることを願っています。