「ピアノを処分したいけれどどうすればいいかわからない」
「ピアノを無料で処分することはできる?」
などのお悩みはございませんか。
ピアノを処分する方法は6つあり、無料で処分したい時には買取業者の利用・親戚や友人への譲渡がおすすめです。また、運び出しづらいピアノの処分には不用品回収業者の利用も適しています。
この記事を読むことで、以下の3つが可能となります。
- 自分に合った方法でピアノを処分できる
- 不用品回収業者の選び方を踏まえて依頼できる
- 今すぐにピアノを処分できる
ぜひ最後までご覧ください。
ピアノを処分する6つの方法
古いピアノを処分したい時には、次の6つの方法から選択できます。
- 粗大ごみとしてピアノを捨てる
- 不用品回収業者を利用してピアノを処分する
- 親戚や友人にピアノを譲る
- 買取業者にピアノを売却する
- ネットオークション・フリマアプリでピアノを販売する
- ピアノの買い替え時に下取りに出す・引き取りしてもらう
ここからはそれぞれの方法のメリット・デメリットについて解説していきますので、自分に合った方法はどれかぜひチェックしてみてください。
粗大ごみとしてピアノを捨てる
粗大ごみとしてピアノを捨てる・廃棄する時には、自治体でピアノの処分に対応しているかチェックすることが大切です。多くの自治体ではピアノの処分に対応していません。
自治体によっては、小型の電子ピアノを粗大ごみとして捨てられる場合があります。しかし、アップライトピアノ・グランドピアノなどの大型のピアノは、基本的に粗大ごみとして処分できません。
自治体でピアノをごみ出しできる場合、以下のような流れで処分します。
- 粗大ごみ回収日を調べる
- 電話やインターネットで自治体に連絡し希望日を申し込む
- 環境事業所やコンビニなどの指定販売店で手数料納付券を用意する
- 手数料納付券に受付番号や氏名を記入しピアノに貼り付ける
- 回収日に指定の回収場所へピアノを運び出す
粗大ごみとしてピアノを処分できない・ピアノの自宅からの運び出しが難しい場合には、以下で説明する不用品回収業者や買取業者の利用がおすすめです。
不用品回収業者を利用してピアノを処分する
不用品回収業者を利用して、ピアノ処分する方法があります。
アップライトピアノやグランドピアノなど大きく自力では運べないピアノを、自宅からの運び出す作業に対応してくれるところがメリットです。
また、運搬などの作業費もすべて料金に含まれるため、基本的に高額な搬出費を追加で請求されることはありません。
ピアノ以外の不用品もまとめて処分できるので、さまざまな不用品を一度に好きなタイミングで処分したい方に向いています。
電子ピアノなど、粗大ごみと処分できる場合と比べると、処分にかかる費用が高額です。しかし、2階や奥まった場所など、自分では運び出しづらい箇所にピアノが設置されていても処分してもらえるのが、不用品回収業者の魅力です。
親戚や友人にピアノを譲る
ピアノが必要な親族・友人に引き取ってもらうのも、ピアノを処分する手段の一つです。
ピアノを譲場する場合の最大のメリットは、費用をかけずに無料で処分できることです。特に親族・友人に譲る際には、引き取りに来てもらうこともできます。
また、地方密着型のインターネット掲示板「ジモティー」を利用して、中古ピアノを誰かに譲ることも可能です。
ただし、ジモティーを利用する場合、引き取り後のトラブル対応が必要になる可能性があります。引き取り手にピアノを運搬して渡す手間が発生することもあるため、ジモティーを利用する際は十分注意が必要です。
買取業者にピアノを売却する
買取業者にピアノを売却すれば、処分費用を無料にしつつお金に換えることもできます。
リサイクルショップなどのほかに、タケモトピアノ・ヤマハピアノなどのピアノメーカーで買取サービスが行われています。
ピアノを売却する時には、複数の買取業者に査定を依頼することも重要です。1つの買取業者ではピアノを高値で売却できなくても、いくつか査定結果を確認すれば自分の希望に見合った査定額で買取してもらいやすいです。
買取業者を利用する際には、出張買取と店舗に持ち込んで買取してもらう方法の2つから選べます。
出張買取の場合出張費用がかかる業者もあるため、事前に料金プランをチェックしておき、処分の費用がかさまないように注意しましょう。
ピアノ買取業者の買取相場
ピアノ買取業者に査定を依頼した場合の相場は、以下のようになっています。
-
- 電子ピアノ
-
アップライト
ピアノ - グランドピアノ
- 買取相場
- 10,000円~150,000円
- 50,000円~200,000円
- 50,000円~600,000円
相場はピアノの状態によって大きく変動するので、買取をしてもらう前にほこりや指紋を拭き取ったり、ちょっとした傷は補修しておいたりしておきましょう。
また、新しいピアノの方が高く買取してもらいやすい傾向があります。
高価買取を実現させるためには、購入時に付いてきた保証書などの書類は大切に管理しておき、付属品と一緒に買取時に見せることも重要です。
壊れたピアノや古いピアノは買取不可の場合がある
壊れているピアノや劣化の状態が進行しているピアノの場合、買取の対象にならないことがあるのでご注意ください。
状態が良いピアノでないと、買取業者では売却しづらいです。
たとえば、ピアノの中の「響板」と呼ばれる部品は、安価なピアノの場合5〜10年が寿命と言われています。
見た目はきれいでも中身が故障している・音の響きが悪い場合、査定額が低くでてしまうこともあるため留意しておきましょう。
壊れたピアノや買い取ってもらえないピアノは、不用品回収業者を利用して処分する方法も検討してみてください。
ピアノ買取業者に売却する時の処分の流れ
ピアノ買取業者に売却する際の流れは、以下の通りです。
- 査定に必要な情報を集める
- ピアノ買取の査定を依頼
- 査定額に納得したら買取申し込み
- ピアノの引き取り日を調節して決める
- ピアノを搬出し買取代金を受け取る
査定に必要な情報は、ピアノのメーカー・製造番号・ペダルの本数・型番などです。
型番・製造番号は、アップライトピアノの場合は天板を、グランドピアノの場合は大屋根を開けて、本体内部右側のフレームあたりを確認しましょう。型番・製造番号が書かれていることが多いため、査定前にチェックしておくと申し込みがスムーズです。
また、購入時の保証書などを確認するとメーカーや製造番号が記載されていることもあります。付属品がある場合は査定前に揃えておくことも大切です。
メーカーによっては、査定額が付かなくても無料で引き取りを依頼できる場合があります。
ネットオークション・フリマアプリでピアノを販売する
ブランド物の需要が高いピアノを処分したいと考えている時には、ネットオークション・フリマアプリでピアノを販売するのもおすすめです。
買い手がいれば、6つの方法の中で最も高値で売却しやすいというメリットがあります。
ネットオークションではリサイクルショップなどで、高値で売れなかったピアノも自由に出品できるのがメリットです。しかし、落札後に買い手からクレームが来た時に対応する必要があるほか、配送に手間が掛かる点には注意しておきましょう。
トラブルを避けるためには、傷や汚れの状態も隠さず正直に記載することが重要です。
ネットオークションではグランドピアノなどの大型のピアノが売れやすい傾向にあり、一方、フリマアプリでは家族向けの小型の電子ピアノが売れやすい傾向もあります。
ピアノの買い替え時に下取りに出す・引き取りしてもらう
ピアノを買い替えるのであれば、下取りに出したり、メーカーの引き取りサービスを利用したりするのもおすすめです。
自社ブランド・メーカー以外のピアノを下取りに出せることも多いです。たとえば、島村楽器では、ヤマハの電子のピアノを下取りしてもらうことができます。
ただし、買取業者を利用する時と同様、製造年から7年以上経過している古いピアノや壊れているピアノは下取りしてもらえないことがあります。
店舗によっては壊れたピアノの引き取りにも対応してくれるので、ピアノを買い替える時には、今使っているピアノの下取り・引き取りをしてもらえるか確認・相談してみましょう。
中には、下取り額が増額するキャンペーンなどを開催している楽器店もあります。
ピアノの処分にいくらかかる?2つの費用
ピアノの処分にいくらかかるか見当を付けるには、以下の2つの費用をチェックすることが大切です。
- 運送費用
- 解体や搬出などの特殊作業にかかる料金
ピアノを買取業者に持ち込みしたり、オークションやフリマアプリで買い手に引き渡したりする時には、運送費用が発生するため注意が必要です。
ここからは、それぞれの費用について具体的に解説していきます。
運送費用|ピアノの重量や運送距離によって変動
ピアノを運送する時には、ピアノの重量や運送する距離によって費用が変動します。
引越し業者にピアノを運んでもらう場合、運送費用の相場は以下の通りです。
- 運送距離
-
電子ピアノ
エレクトーン -
アップライト
ピアノ - グランドピアノ
- ~20km
- 14,300円
- 20,150円
- 33,800円
- ~40km
- 17,550円
- 23,400円
- 39,867円
- ~99km
- 27,300円
- 34,450円
- 61,100円
- 100Km~
- 31,525円~
- 37,700円~
- 67,340円~
グランドピアノやアップライトピアノなど重量の重いピアノは費用が高額になる傾向にあります。電子ピアノとグランドピアノを比べると、重量がありサイズも大きなグランドピアノの費用は約2倍となっています。
長い距離を運送しなければいけない場合、費用も時間もかかりやすいです。
特殊作業料|解体や2階からの搬出にかかる料金
ピアノを解体しなければ搬出できない時や、2階からクレーンなどで吊り下げないと搬出できない時には、追加で特殊作業料が発生しやすいです。
引越し業者による具体的な料金は、以下の表のようになっています。
- 作業内容
-
電子ピアノ
エレクトーン -
アップライト
ピアノ - グランドピアノ
-
階段の利用
(1階ごと) - 2,500~8,000円
- 5,000~8,000円
- 5,000~9,000円
-
エレベーター利用
(1階ごと) - 5,000円~7,000円
- 2,000円〜3,000円
- 3,000円~8,000円
-
外階段の利用
(10段ごと) - 5,000円~8,000円
- 5,000円~8,000円
- 5,000円~8,000円
- 手吊り
-
10,000円〜
30,000円 -
10,000円〜
30,000円 -
10,000円~
25,000円
- クレーンの利用
- 10,000円~
- 10,000円~
-
10,000円~
25,000円
- 解体組立て作業
- ×
- 30,000円~
- 30,000円~
特殊作業料はマンションにピアノを設置している場合などに高額になりやすいです。
特に解体作業には費用がかかりやすいので、運送費・特殊作業料の見積もりが出た時には内容をしっかり確認しましょう。
ピアノ処分の料金を比較!無料で処分するなら買取業者がおすすめ
ピアノ処分の方法ごとにいくらかかるのか料金の相場を比較した表は、次のようになっています。
-
-
電子ピアノ
エレクトーン -
アップライト
ピアノ - グランドピアノ
- 粗大ごみ
- 1,500円~2,000円
- ×
- ×
- 不用品回収
- 10,000円~
- 20,000~30,000円
- 40,000~50,000円
- 買取業者
- 無料
- 無料
- 無料
- 親戚や友人に譲る
- 無料
- 無料
- 無料
※買取業者の場合、ピアノの状態によって買い取ってもらえないことがあります
※親戚や友人に譲る際は、運送費用がかかります
無料で処分するなら買取業者・買い替え時の下取りサービスを利用するのがおすすめです。特に買取業者の場合、無料で処分できるだけでなくお金に変えられることも多いのがメリットとなります。
不用品回収業者で処分できるピアノや楽器の種類
ここまで、ピアノの処分にかかる料金について解説してきました。無料で処分するなら買取業者を利用するのがおすすめですが、ピアノの状態によっては買い取ってもらえない可能性があります。
壊れたピアノや年式の古いピアノなど、売却が難しいピアノは、不用品回収業を利用して処分しましょう。
不用品回収業者で処分できるピアノの種類は、以下のようになっています。
- グランドピアノ
- アップライトピアノ
- 電子ピアノ
- キーボード
- 電子オルガン
- エレクトーン
- ハイブリッドピアノ
大型のピアノから小型のピアノまで、さまざまな種類を回収しているのがメリットです。
また、不用品回収業者ではピアノのほかに、ギター・ドラム・ベース・トランペット・バイオリン・アンプ・弦楽器などの回収にも対応しています。
ピアノと一緒に使わなくなった楽器も処分しようと考えている方は、まとめて回収・引き取りを依頼できる不用品回収業者を利用しましょう。
【ピアノの種類別】おすすめな処分方法
ピアノの種類別におすすめな処分方法は、次の通りです。
- 種類
- グランドピアノ
-
アップライト
ピアノ - 電子ピアノ
- 処分方法
-
・買取業者
・オークション
・不用品回収業者 -
・買取業者
・オークション
・不用品回収業者
・買い替え時の
下取り -
・粗大ごみとして処分
・フリマアプリ
・親戚や友人に
譲る
ここからは、それぞれの種類の特徴やおすすめな処分方法について紹介していきます。
種類①グランドピアノの処分方法
グランドピアノは250kgから400kgとかなり重量があるピアノです。
サイズは大型のものが多いため、処分や運搬には時間・人件費どちらもかかりやすく、自身で処分するのは困難です。
処分・運搬の手間をかけずに処分できる、不用品回収業者や買取業者の利用がおすすめです。
不用品回収業者の場合は処分費用がかかるため、状態の良いピアノを処分するなら、買取業者を利用しましょう。
また、グランドピアノは高価なピアノが多いので、ネットオークションで買い手が見つかりやすく、売却しやすい傾向にあります。
ブランドもののピアノを高値で売りたい方や、出品経験がある方は、オークションの利用も検討しましょう。
種類②アップライトピアノの処分方法
アップライトピアノはグランドピアノよりも小型のピアノで、重量は200kgから250kgとなっています。
場所を取りにくいため設置しやすい一方、搬出には2人以上必要になります。グランドピアノほどではないものの、処分にかかる費用は高くなりやすいです。
そのため、グランドピアノと同様に不用品回収業者や買取業者に処分・引き取りを依頼するのがおすすめです。
ネットオークションを利用する場合には、運送費用分を含めた金額で売却するか、購入者が運送費用を負担するように表記するようにしましょう。
また、ピアノの買い替えを検討している方で、アップライトピアノの状態が良いのであれば、楽器店の下取りに出すのも選択肢の一つです。場合によっては、買取業者やオークションでは処分できなかったピアノも、下取りしてもらえることがあります。
種類③電子ピアノの処分方法
電子ピアノは3つの種類のピアノの中で最も小型で、重量も40kgから80kgと軽いです。
そのため、処分にかかる費用が発生しづらいといった特徴があります。自治体によっては粗大ごみとして処分できる場合もあるため、あまり費用をかけずに処分しやすいです。