不用品の中には、適切に処理・処分しなければならない「廃品」も含まれます。廃品の処分方法は自治体で細かく定められており、岡山市もまた例外ではありません。適切に廃品を処分するのは、国民の責務。悪質な業者に廃品回収を依頼し、不法投棄などされてしまうと、依頼者が罰則を受けるリスクもあります。
本記事では、岡山市の廃品回収の方法や積載量・品目ごとの料金の相場などを解説します。
廃品回収とは?
廃品回収とは、再利用を目的に、使用済みの製品や材料を回収することを指します。ポイントは、廃品を「ゴミ」として出すのではなく、リサイクルやリペアなどにより「再生」させること。カーボンニュートラルやSDGsが叫ばれている昨今、廃品回収は、エネルギー消費や環境への負荷を軽減できることから、改めて注目されている仕組みです。循環型経済の起点ともなる廃品回収は、個人、法人含め、積極的に参加することが奨励されています。
回収できる廃品
回収できる廃品は、以下のように再利用できるものです。
- 紙類:新聞・雑誌・段ボール・紙パックなど
- プラスチック:ペットボトル・プラスチック容器など
- 金属:缶・アルミホイルなど
- ガラス:ガラス容器など
- 電子機器:パソコン・携帯電話・テレビなど
- 家具:ベッド・ソファ・テーブル・椅子など
上記は、回収可能な廃品の一部です。回収できるものは多岐に渡りますので「これは回収してもらえるの?」と疑問・不安を感じている方は、どうぞお気軽に片付け堂岡山店までご相談ください。
廃品回収の3つの形態
廃品回収の形態は、次の3つに大別されます。
- 自治体が提供する資源収集サービス
- リサイクルセンターなどへの持ち込み
- 廃品回収業者による回収
それぞれの方法やメリット・デメリットを解説していきます。
自治体が提供する資源収集サービス
岡山市では、資源化物を月2回、回収しています。対象になるものと回収場所、出し方は次のとおりです。
- 資源化物
- 回収場所
- 出し方
- 空き缶
-
資源化物ステーション
資源回収所
市有施設
- 蓋を外し中をすすぐ
- ガラスビン
-
資源化物ステーション
資源回収所
市有施設 - 蓋を外し中をすすぐ
- スプレー缶
-
資源化物ステーション
資源回収所
市有施設 - プラスチックのふたは可燃ゴミ・金属製の蓋は不燃ゴミ
- 古紙
-
資源化物ステーション
資源回収所 - 十字にヒモなどで縛る
- ペットボトル
-
資源化物ステーション
資源回収所
民間協力事業者 - ラベルと蓋を除いて中をすすぐ
- 古布
-
資源化物ステーション
資源回収所 - 透明または半透明の袋に入れる
- 天ぷら油(植物系油に限る)
-
資源化物ステーション
資源回収所 - 冷めてからペットボトルに入れて蓋をしっかり締める
- 廃乾電池
-
資源化物ステーション
資源回収所 -
充電式電池は機器から外す
ボタン電池はセロテープを貼って絶縁
(出典:岡山市)
また岡山市では、小型家電リサイクル法に基づき、電話機やデジタルカメラ、ビデオカメラなどの小型家電を無料で回収しています。主な回収方法は、次の5つです。
- 電器店やホームセンターなどの窓口で回収
- 資源回収所で回収
- 市有施設でボックス回収
- 各種イベント会場で回収
- リネットジャパンによる宅配便回収
1〜4については無料。5については、回収品にパソコンが含まれれば無料です。
自治体が提供する回収サービスを利用するメリットは、ほぼ無料な点にあります。しかし、家電など大型のものを廃品回収に出すには、この後紹介するリサイクルセンターなどに持ち込まなければなりません。
リサイクルセンターなどへの持ち込み
テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンの4つの家電は、家電リサイクル法に基づき、購入した小売業者あるいは買い替えで同種の商品を購入する小売業者のどちらかに引き取りを依頼します。買い替えの予定がなく、購入した店がわからない場合は、自身で指定引取場所に持ち込むことも可能です。小型家電とは異なり、家電リサイクル法に基づく4つの家電の引き取りには、収集手数料がかかります。収集手数料は、小売業者ごとに異なります。
リサイクル家電4品は、下記指定場所に持ち込むことで処分してもらうことも可能です。この場合は、一律2,500円の収集手数料がかかります。
▼家電4品指定引取所
- 回収所名
- 所在地
- 電話番号
- 平林金属
- 岡山市北区下中野406-1
- 086-241-6943
- センコー
- 岡山市東区上道北方121
- 086-279-7311
(出典:岡山市)
また、空き缶・スプレー缶・ガラスびん・古紙・古布・水銀入り体温計、血圧計・ペットボトル・廃乾電池・天ぷら油・蛍光管・食品トレイ・小型家電は、岡山市の3つの回収拠点でも回収しています。
▼廃品回収拠点
- 回収所名
- 所在地
- 受入時間
- 備考
- 西部資源回収所
-
岡山市北区野殿西町428-2
西部リサイクルプラザ内 -
月〜金曜日(祝日含む)8時〜16時
毎週日曜日8時〜16時 - 土曜日の持ち込みはできない
- 当新田資源回収所
-
岡山市南区当新田486-1
当新田事業所敷地内 -
月〜金曜日(祝日含む)8時〜11時30分
・12時30分〜15時30分 - 土曜日・日曜日の持ち込みはできない
- 東部資源回収所
-
岡山市東区西大寺新地453−5
東部リサイクルプラザ駐車場内 -
月〜金曜日(祝日含む)8時〜15時
毎週日曜日8時〜15時 - 土曜日の持ち込みはできない
(出典:岡山市)
空き缶・ガラス瓶・蛍光管・食品トレイは、市役所本町や各公民館などでも回収しています。
持ち込みによる廃品回収は無料〜と安価ですが、廃品が大型であればあるほど手間と労力がかかる点がデメリットだといえるでしょう。また、お勤めしている方にとっては、ほぼ平日にしか回収拠点が開いていないことも難点だといえるのではないでしょうか。
廃品回収業者による回収
自治体のサービスでは、大型の廃品を出したり、平日に回収してもらったりすることは難しいといえるでしょう。そこで選択肢に入ってくるのが、廃品回収業者による回収です。
廃品回収業者とは、廃品を回収し、再利用するために処理・分別する民間企業を指します。廃品のみならず、不要なもの全般を回収してくれる事業者がほとんどです。廃品回収業者は、回収した不用品をリサイクル可能な廃品と廃棄物に区分し、廃品は適切な処理施設やリサイクルセンターに提供します。
業者に廃品回収を依頼するメリットは、自分の指定の時間に自宅まで取りに来てもらえること。重たいものやかさばるものを、自分で持ち込む必要がありません。また、先のとおり廃品に限らず様々なものを引き取ってもらえるため、分別したり、リサイクルできないものを避けたりする必要もありません。
一方で、廃品回収に伴い費用が発生する点はデメリットといえます。費用対効果を考えながら、自治会のサービスなども組み合わせて利用を検討してみると良いでしょう。
比較すべきは料金だけじゃない⁈「許可」がある廃品回収業者に依頼する重要性
廃品回収業者に依頼するなら「できる限り安く抑えたい」と考える方がほとんどなのではないでしょうか?業者を選ぶ際には、料金を比較することも大切ですが、それ以上に大事な「大前提」があります。それは、自治体から廃棄物の収集や運搬の許可があるかどうかです。
他人から有償でものを引き取り、処理や処分するには「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要です。これは、法律で定められています。この許可がない業者に廃品回収を依頼するリスクは、次のとおりです。
不法投棄や環境への負荷、災害の誘発に加担する恐れがある
一般廃棄物収集運搬業許可がある廃品回収業者は、家庭から不要な家具や家電を回収し、適切な処理場所に輸送することを生業としています。一方、許可のない事業者は、適切な処理場所に輸送せず、環境対策を行わずに廃品を破壊し、レアメタルなど価値のある部品だけを取り出し不法投棄するケースが見られます。
そもそも、廃品をしっかり区分し、適切に処理場所に集める理由は、不法投棄をなくし、処理に伴い有害物質を空気中に放出することなく安全に処分するためです。この過程をないがしろにしてしまうと、環境の悪化や不正出火などを誘発するリスクがあります。
高額な処理料金を請求されかねない
環境省によれば、無許可の廃棄物業者に依頼したことにより法外な処理料金を請求された事例も報告されています。中には「無料で回収します」と謳っている廃品回収業者もありますが、廃棄物を適切に処理するには相応の費用がかかります。従って、相場を大きく下回る金額で廃品回収をしている事業者にも気をつけたほうがいいでしょう。
処分を依頼した人が「違反」を問われる可能性も
一般廃棄物収集運搬業許可は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づき指定されます。
第7条
第1項 一般廃棄物の収集又は運搬を業として行おうとする者は、当該業を行おうとする区域(運搬のみを業として行う場合にあっては、一般廃棄物の積卸しを行う区域に限る。)を管轄する市町村長の許可を受けなければならない。
引用元:廃棄物の処理及び清掃に関する法律
また同法では、国民の責務として次のように定めています。
第2条
第3項 国民は、廃棄物の排出を抑制し、再生品の使用等により廃棄物の再生利用を図り、廃棄物を分別して排出し、その生じた廃棄物をなるべく自ら処分すること等により、廃棄物の減量その他その適正な処理に関し国及び地方公共団体の施策に協力しなければならない。
引用元:廃棄物の処理及び清掃に関する法律
つまり、廃棄物の再利用を測り、適切に分別し処分することは国民の責務であるということ。無許可の業者に回収を依頼することは、この責務に果たしていないとも捉えられかねません。具体的には、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金に処される可能性があります。
岡山でおすすめな廃品回収業者
岡山市で廃品回収を依頼するなら、片付け堂岡山店の利用をご検討ください。片付け堂岡山店で廃品を処分すると、以下のようなメリットがあります。
許可業者だから安心して任せられる
片付け堂岡山店は、自治体から正式に許可を得た一般廃棄物収集運搬業の許可業者です。法律に基づき、適正に廃品を回収・処分しておりますので、安心してお任せいただけます。
幅広い廃品に対応
片付け堂岡山店では、タンスやベッドのような大型家具から、家電4品目にあたる冷蔵庫、テレビまでさまざまな廃品の収集・処分に対応しています。粗大ゴミの数も1点から家一軒丸ごとまで幅広いニーズにお応えできます。
不用品の買い取りにも対応
回収する不用品の中で、状態の良い不用品は買い取ることも可能です。専門のスタッフが査定し、適正価格で買い取りさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
片付け堂 岡山店は、岡山市の許可を受けた廃品回収・不用品買取の専門業者です。
廃品回収の参考料金(税込)は、軽トラック1台分で19,800円~、2tトラックで41,800円~。(2023年7月現在)その他の積載量は弊社Webページ「不用品回収の料金参考例」をご覧ください。
料金には運賃や処分費用、作業スタッフ2名の人件費など、廃品回収に関するほぼすべての作業内容が含まれています。詳細なお見積りをご希望の場合は、電話、LINE、お問い合わせフォームでお問い合わせください。
片付け堂岡山店では、廃品回収のほか、遺品整理やハウスクリーニングなどのサービスを行っております。下見、お見積りのご相談は無料ですので、ご興味がおありの方は電話、LINE、お問い合わせフォームでお気軽にお問い合わせください。
まとめ
今回は、岡山市の廃品回収の方法や相場について解説しました。廃品回収のルールは厳しく、大型のものになれば処分の手間や労力も余計にかかってしまうものです。大型家具や大型家電、あるいは引越しなどに際して一度にまとまった量の廃品が出る場合は、どうぞお気軽に片付け堂岡山店にご相談ください。タンス1点から家1軒分丸ごとまで、回収にお伺いさせていただきます。