生前整理とは、生前に身辺を整理することを指します。家族や資産を相続する方たちのために行うものですが、それは目的の1つにすぎません。生前整理は、自分自身と向き合うための時間でもあります。整理後は、物理的にも精神的にも身軽になり、その後の人生を安心して豊かに過ごせます。
本記事では、生前整理の進め方や始めるタイミング、メリット・デメリットについて解説します。
生前整理とは?
生前整理とは、生前に、自分の財産や所有物を整理することです。生前整理に「終活の一環」というイメージをお持ちかもしれませんが、身の回りのものや資産を整理することは、これまでの人生を振り返り、これからの人生を豊かに生きるためのものでもあります。もちろん、生前に不要なものを処分しておくことで、遺された方々の負担は大きく軽減することから、生前整理は自分と家族のための前向きな活動だといえるでしょう。
生前整理をするメリット・デメリット
続いては、生前整理のメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
メリット
- これからの人生を前向きに送れる
- 家族や相続人の負担が軽減する
- 相続トラブルが防げる
生前整理によってこれからの人生を前向きに送れる理由は、まず「自分」という存在を見つめ直すことができるからです。生前整理は思い出を整理する作業でもあります。これまでお世話になってきた人、若い頃に思い描いていた夢、今の暮らしを支えてくれている人の存在などを再認識することで、自分がこれからどう生きていきたいのかが見えやすくなります。
また、生前整理は遺される人たちの負担を軽減することにも直結します。相続資産が把握できない状態で相続が発生してしまうと、相続人や家族は、まずどこに、どんなものが遺されているのか調査することから始めなければなりません。相続税の納税には10ヶ月という期限があり、逝去後は、葬儀や四十九日法要、準確定申告など、遺された方はやるべきことが膨大です。だれに何を引き継ぎたいのか故人の意思が明確になっていないと、相続トラブルに発展するおそれがあります。生前整理は、相続後の無用なトラブルを防ぐ役割も果たすのです。
デメリット
- 時間がかかる
- 費用がかかる場合もある
- 気力や体力が必要
これまでの長い人生を振り返り、資産やものを整理していくには、手間や労力もかかります。場合によっては、一定の費用を要することもあるでしょう。ただ、これは自分が豊かな人生を送るための必要な時間であり、出費だと考えられます。「気が進まない」「体力がない」ということもあることと思いますが、家族や専門機関の助けを借りて生前整理を進めることも可能です。
生前整理はいつから始めるべき?
生前整理は、いつ始めても問題ありません。ただし、生前整理には判断力や体力なども求められるため、元気なうちに始めることをおすすめします。生前整理は、決して周りの方々のためだけにするものではありません。早すぎるということはないので、次のようなタイミングで始めることを検討してみましょう。
退職のタイミング
退職を機に、生活が大きく変わることも少なくありません。これまで必要だったものが不要になることもあります。収入が減ることがほとんどであるため、貯蓄や支出を見直す必要もあるでしょう。ライフスタイルや収支など、あらゆることが変化する退職時は、生前整理を始める好機です。
高齢者施設に入るタイミング
高齢者施設に入るとなると、住まいの賃貸借契約を解約したり、売却したりすることも検討しなければなりません。必然的に不用品の処分や資産の整理が求められることから、生前整理を始める時期としても適しています。
60歳、70歳……など節目のタイミング
還暦や古希など節目のタイミングは、人生を振り返り、今後を考える時期でもあります。身体の変化、生活の変化、収入の変化などを感じやすい時期でもあるため、生前整理をすることで暮らしやすくなり、前向きに生きるきっかけにもなるでしょう。
生前整理の進め方
自分のため、家族のための整理とはいえ、何から手をつけていいか悩んでしまう方もいらっしゃるはずです。生前整理の進め方にルールはありませんが、次のような流れで進めていくと、効率的に進められるでしょう。
1.所有しているものを仕分ける
まずは、所有しているものを仕分けしましょう。分け方に決まりはありませんが、次のように仕分けると判断しやすく、確実にものを減らせます。
- 不要なもの
- 買い取ってもらうもの
- 残しておくもの
- 処分するかどうか判断できないもの
処分するかどうか判断できないものは、無理して処分する必要はありません。不要なものは市のゴミ回収や不用品回収業者に引き取ってもらい、物品などで売却できそうなものは不用品買取業者に買い取ってもらうことで費用負担を引き下げられます。不要なものがなくなるだけで、生活の満足度は上がり、前向きに生きられるようになるものです。一気に整理する必要はありません。気持ちの整理をしながら、不要なものを整理していきましょう。
2.財産目録を作る
ものの整理と並行して、資産の整理も進めていきましょう。現金や預貯金だけでなく、証券や不動産などあらゆる資産を一覧化することがポイントです。ローンなどマイナスの資産がある場合も、わかりやすく記載しておきます。数量や金額だけでなく、権利証等の資産の保管場所も併せて記載しておくと良いでしょう。
3.遺言書を書く
整理した財産を、誰に、どのように引き継いでもらいたいかといった意思を遺すには、遺言書として遺す必要があります。家族や相続人に口頭で伝えるだけでは法的根拠がなく、相続人同士で「言われた」「言われていない」といったトラブルに発展するおそれがあります。遺言書を作ることは義務ではありませんが、不要なものを整理し、財産を把握できたタイミングは遺言書を書く絶好の機会です。
4.エンディングノートを書く
エンディングノートは、遺言書のように法的拘束力のあるものではありません。しかし、遺言書では伝えきれない自分の「希望」を家族や相続人に伝えることができます。たとえば、遺した資産やものをどのように活用してほしいか、どのような葬儀にしたいかといった具体的な希望を書き記せます。遺された方々は、できる限り故人の意思や希望に沿って相続や遺品整理、法要などをしたいと考えるものです。ものや資産を整理したうえで遺言書とともにエンディングノートを残しておくことで、遺された方々の負担等が大きく軽減します。
倉吉市の優良生前整理業者
倉吉市で生前整理をご検討でしたら、片付け堂倉吉琴浦店にお任せください。片付け堂倉吉琴浦店に生前整理をご依頼いただくと、以下のようなメリットがあります。
許可業者だから安心して任せられる
片付け堂倉吉琴浦店は、倉吉市から正式に許可を得た一般廃棄物収集運搬業の許可業者です。法律に基づき、適正に粗大ゴミや不用品を回収・処分しておりますので、安心してお任せいただけます。
ご依頼者様に寄り添った整理
不用品の処分だけであれば、不用品回収業者に依頼することもできます。しかし、生前整理となると、処分するものと残すものを分けなければならず、整理するものの中には思い出の品や貴重品なども含まれるはずです。単に不用品を回収するだけではなく、依頼者様に寄り添いながら、依頼者様のペースで整理を進めさせていただきます。
仏壇など特別な方法で処分すべきものにも対応
整理するものには、仏壇など特別な方法で処分しなければならないものが含まれることもあります。弊社では、ご親族やご両親が遺した大切な仏壇の処分に際し、供養やお焚き上げをさせていただくことが可能です。
片付け堂 倉吉琴浦店は、倉吉市の許可を受けた生前整理・不用品回収の専門業者です。
生前整理の参考料金(税込)は、1Kや1Rの間取りで40,000円~。(2023年9月時点)その他の間取りの料金は、弊社Webページ「生前整理の料金参考例」をご覧ください。
料金には生前整理作業や積み込み作業、養生作業など、生前整理に関するほぼすべての作業内容が含まれています。詳細なお見積りをご希望の場合は、電話、LINE、お問い合わせフォームでお問い合わせください。
片付け堂 倉吉琴浦店では、生前整理のほか、不用品回収などのサービスを行っております。下見、お見積りのご相談は無料ですので、ご興味がおありの方は電話、LINE、お問い合わせフォームでお気軽にお問い合わせください。
まとめ
生前整理とは、自分と家族のために行うものです。進め方や始めるタイミングに、ルールはありません。自分が必要だと感じたタイミングで、自分にあったペースで進めていきましょう。
片付け堂 倉吉琴浦店は、倉吉市の許可を得て生前整理や不用品回収にあたらせていただいております。生前整理のプロが、心を込めて作業させていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。