
ゴミ屋敷清掃業者とは、ゴミ屋敷にあるゴミの分別や回収、清掃を行ってくれる、ゴミ屋敷清掃のプロのことです。
ゴミ屋敷の清掃は一般的な掃除と違い、大量のゴミを効率よく分別して回収したり、悪臭や害虫を取り除いたり、なかなか取れない頑固な汚れを清掃によって落としてくれたりするなど、素人では難易度の高い清掃をプロの技術で行うのです。
したがって、ゴミ屋敷を綺麗にしたい場合は、ゴミ屋敷清掃業者へ頼むことをおすすめします。
しかし、ゴミ屋敷清掃ができると謳っている業者は日本全国に山ほどあるため、どの業者に依頼するかによっても、サービスの質や金額が大きく変わってしまうというのが実際のところです。
そこで本記事では、以下の内容をご紹介します。
- ゴミ屋敷清掃業者とは?
- ゴミ屋敷清掃業者へ依頼する費用相場
- ゴミ屋敷清掃業者を選ぶ際の5つの選び方
- おすすめのゴミ屋敷清掃業者5選
- ゴミ屋敷清掃業者の比較一覧
- ゴミ屋敷清掃業者を呼ぶのは恥ずかしいと感じている場合の対処法
本記事を読むことで、ゴミ屋敷清掃業者について知り、業者を選ぶチェックポイントや相場を理解して、どの業者に依頼をお願いするのか判断できるようになります。
ぜひ最後までお読みいただき、ゴミ屋敷清掃業者についての知識を深めて行動できるようになりましょう。
1.ゴミ屋敷清掃業者とは?
ゴミ屋敷清掃業者とは、先述の通り、ゴミ屋敷にあるゴミの分別・回収、清掃を行ってくれる、ゴミ屋敷清掃のプロのことです。
ゴミ屋敷清掃業者では、素人ではなかなか難易度の高い以下のような状況でも、プロの技術を使って清掃を行います。
- 部屋がゴミで埋め尽くされている
- ゴミが悪臭を放っている
- 害虫が発生している
- ゴミが多すぎて運び出せない
具体的には、大きく以下2つの作業を行います。
不用品回収
ゴミ屋敷の不用品の分別・回収をする。
処分に困るタンスや家具などの大型粗大ゴミや家電、一般的な家庭ゴミなど、幅広く対応してもらえる業者が多い。
ハウスクリーニング
エアコン・キッチン・浴室・トイレ・換気扇・フローリング・窓ガラス・網戸など、長期間掃除していない、頑固な汚れを綺麗に掃除する。
悪臭や害虫の駆除などをしてもらえる業者もある。
ゴミ屋敷清掃業者に頼めば、素人では時間がかかってしまうゴミ屋敷の清掃もスピーディに終了できるため、依頼検討をすることをおすすめします。
2.ゴミ屋敷清掃業者へ依頼する費用相場

ゴミ屋敷清掃業者へ依頼をする前にまず知っておきたいのが、「どのくらいの金額でゴミ屋敷清掃を行ってもらえるのか」という点ですよね。
ゴミ屋敷清掃業者へ作業を依頼する際の相場は、以下の通りです。
- 間取り
- 費用相場
- 1R/1K
- 30,000円〜
- 1DK
- 50,000円〜
- 1LDK
- 70,000円〜
- 2DK
- 90,000円〜
- 2LDK
- 120,000円〜
- 3DK
- 150,000円〜
- 3LDK
- 170,000円〜
- 4LDK以上
- 220,000円〜
ただし、ゴミ屋敷清掃の相場とはいえども、その金額の内訳や具体的な状況によってどのように相場が変化するのか知りたいところですよね。
そこで第2章では、以下の内容を解説していきます。
- どのような費用項目でゴミ屋敷清掃の金額が構成されているのか
- 状況によってどのように相場が変化するのか
それでは詳しく解説していきます。
2-1.ゴミ屋敷清掃にかかる費用項目
ゴミ屋敷の清掃業者へ依頼する際、以下3つの費用項目で見積りが算出されます。
- 人件費
- 車両費
- 処分費
それぞれの費用項目はどのような内容なのか、費用の相場を知る前に理解しておくことで、相場を見たときに納得感を得ることができます。
また実際に業者に見積りを取るときにも、それぞれの費用項目をきちんと算出した上で、見積りを出してくれているのか確認ができるようにもなります。
それでは3つの費用項目について詳しく説明をしていきます。
2-1-1.人件費
ゴミ屋敷清掃では、作業スタッフによって一連の清掃が実施されるため、当たり前ではありますが、人件費が発生します。
その人件費が見積もりの内容に含まれます。
スタッフが行う作業としては、1章でもお伝えした通り、具体的に以下の内容が含まれます。
- ゴミの分別・回収
- 部屋の清掃(ハウスクリーニング)
- 持ち帰ったゴミの運搬・処分(地域のクリーンセンターなどに運ぶ)
したがって、これらの作業を費用として算出すると、スタッフの人件費は1万円〜1万5,000円/人が相場です。
1Kの場合は作業人数が1〜2名、1DKでは2〜3名が目安です。
2-1-2.車両費
ゴミ屋敷清掃では、作業スタッフがゴミを運搬する際にトラックを使用するため、車両費が発生します。
車両費の具体的な内容としては、以下の通りです。
- トラック(車両の大きさに比例して金額が高くなる)
- ガソリン代
- 高速道路料金
- コインパーキング料金
高速道路料金や、コインパーキング料金は必ずかかるものではありませんが、遠方の業者へ依頼した場合や、清掃現場の近隣に駐車場がない場合は、請求されることがあります。
2-1-3.処分費
ゴミ屋敷清掃の過程で回収したゴミを処分する際に、費用が発生します。
金額については、ゴミの内容や量によって変動します。
ただし、ゴミ屋敷清掃業者が一般廃棄物処理業の許可を受けている場合と、許可されていない場合で費用が変わります。
一般廃棄物処理業の許可を受けていない場合は、一般廃棄物処理業の許可を受けている別の業者へ委託をするため、その分費用は高くなってしまうのです。
したがって、できれば一般廃棄物処理業の許可を受けている業者にゴミ屋敷清掃を依頼することをおすすめします。
2-2.【状況別】ゴミ屋敷清掃の費用相場一覧表
それでは、ゴミ屋敷清掃の費用相場を一覧表で見てみましょう。
- 間取り
- 費用相場
- 作業人数
- 作業時間
- 1R/1K
- 30,000円〜
- 1〜2名
- 1〜3時間
- 1DK
- 50,000円〜
- 2〜3名
- 2〜4時間
- 1LDK
- 70,000円〜
- 2〜4名
- 2〜6時間
- 2DK
- 90,000円〜
- 2〜5名
- 2〜6時間
- 2LDK
- 120,000円〜
- 3〜6名
- 3〜8時間
- 3DK
- 150,000円〜
- 3〜7名
- 4〜10時間
- 3LDK
- 170,000円〜
- 4〜8名
- 5〜12時間
- 4LDK以上
- 220,000円〜
- 4〜10名
- 6〜15時間
間取りが広くなるにつれて、作業人数も作業時間も増え、費用も比例して上がっていきます。
またゴミの量によっても金額が変わるため、間取りあたりの費用相場の金額幅は大きくなっています。
上記はあくまで費用の相場ですが、立地条件や居住スペースの構造によっては、追加料金が発生する可能性があります。
また、あまりにも汚れが激しく、一部リフォームが必要な場合などは、さらに補修料金なども加算される可能性があるということを知っておきましょう。
3.優良なゴミ屋敷清掃業者の5つの選び方

第2章では費用相場についてご紹介し、ゴミ屋敷清掃業者へ依頼するのは決して安くないというがお分かり頂けたかと思います。
安くない金額を出してゴミ屋敷清掃を依頼するからこそ、業者選びは慎重に行う必要があるのです。
そこで、優良な業者の5つの選び方をご紹介します。
- 「一般廃棄物収集運搬業」の許可業者かどうかを見分ける
- ゴミ屋敷清掃の実績が豊富な業者を選ぶ
- サービス内容が充実している業者を選ぶ
- 見積書の項目と費用が詳細に記載されている業者を選ぶ
- ゴミ屋敷清掃の内容にハウスクリーニングが入っている業者を選ぶ
それでは1つずつ詳しく解説していきます。
3-1.「一般廃棄物収集運搬業」の許可業者かどうかを見分ける
ゴミ屋敷清掃業者を選ぶ際には、「一般廃棄物収集運搬業」の許可業者を選びましょう。
なぜなら、「一般廃棄物収集運搬業」の許可業者ではない場合、適切にゴミを処理できていない可能性があり、最悪の場合、不法投棄をしている可能性もあるためです。
基本的に個人の不用品の運搬は、市町村で発行される一般廃棄物収集運搬業の許可がないと運搬してはならない、と法律で決まっています。
もし、業者の不法投棄が発覚すれば、法律上処罰の対象となり、業者はもちろん、ゴミ屋敷清掃の依頼主も処罰の対象となってしまうのです。
3-1-1.一般廃棄物収集運搬業の許可業者かどうかを確認する方法
検討しているゴミ屋敷清掃業者が、一般廃棄物収集運搬業の許可業者かどうか確認するために、検討している業者のWEBサイトをチェックしましょう。
特に、WEBサイトの「会社概要」では、以下のように「許認可」や「取得許可番号」などという項目で、一般廃棄収集運搬処理業の許可が取れていることを示している場合があります。
社名
株式会社 〇〇
代表者
〇〇 △◇
所在地
【本社】
〇〇県〇〇市△△町1-11
ホームページ
https://◯△.com
許認可
一般廃棄物収集運搬業 許可第◯号
また、業者のWEBサイトの目立つ場所に「一般廃棄物収集運搬業の許可を取得しています」と明記している会社もあります。
まずは、検討中の業者のWEBサイトへアクセスし、一般廃棄物収集運搬業の許可を得ているのかどうか、確認してみましょう。
3-1-2.一般廃棄物収集運搬業の許可を取得していない企業でも問題ないケースもある
一般廃棄物収集運搬業の許可を取得していない企業でも問題がないケースも多くあります。
許可が取れていない場合でも、個人の不用品の分別だけを行い、運搬は一般廃棄物収集運搬業の許可が取れている業者へ委託するという方法でゴミ屋敷清掃を行っている業者も多いのです。
したがって、業者が一般廃棄物収集運搬業の許可を取得していないと判明した場合でも、「不用品の運搬は、一般廃棄物収集運搬業者へ委託しています」という記載があれば、ゴミは適切に処理してもらえます。
3-2.ゴミ屋敷清掃の実績が豊富な業者を選ぶ
ゴミ屋敷清掃の業者は、実績が豊富な業者を選びましょう。
実績が豊富であれば、ゴミ屋敷を手際良くスピーディに片付けてもらえるだけでなく、悪臭や害虫駆除など、素人では難易度の高い清掃も徹底的に対応してもらえるからです。
実績が豊富かどうかを確認する方法は、業者のWEBサイトでゴミ屋敷清掃の作業事例が掲載されているかどうかで判断します。
具体的には以下2点を確認して判断しましょう。
- 直近2年ほどで頻繁にゴミ屋敷清掃を行っているかどうか
- ゴミ屋敷清掃の事例を、写真付き(before-afterや清掃の様子)で掲載されているかどうか
ゴミ屋敷を清掃できると謳っている業者の中には、実はゴミ屋敷清掃に慣れていない業者があります。
過去の実績が豊富かどうかを調べずに、そのような業者に依頼をしてしまうと、詰めの甘い清掃しかしてもらえず、再度別の業者への依頼を余儀なくされるといったケースもあります。
したがって、実績が豊富な業者かどうかを確認して業者を選択し、スピーディに徹底的な清掃をしてもらえるようにしましょう。
3-3.サービス内容が充実している業者を選ぶ
業者は、サービス内容が充実している業者を選ぶようにしましょう。
なぜなら、サービスが充実している業者を選べば、お得にゴミ屋敷清掃が行えるからです。
例えば、以下のようなサービスがある業者はお得にゴミ屋敷清掃を行うことができ、魅力的です。
不用品の買取
不用品の家具・家電・アクセサリーなどでまだ使用できそうなものは、高価買取をしてくれる
トラック積み放題プラン
ゴミ屋敷から出るゴミを、トラックに詰め込めるだけ詰め込んでも追加で費用が発生しない
ゴミ屋敷清掃という、決して安くはないサービスを利用するため、できるだけ充実したサービスを提供している業者を選択すると良いでしょう。
3-4.見積書の費用項目が詳細に記載されているか業者を選ぶ
見積書に費用項目が詳細に記載されている業者を選ぶようにしましょう。
なぜなら、悪徳業者の場合、概算金額だけを見積書に記載し、後から追加費用を上乗せするという方法で、高いお金を請求してくる可能性があるからです。
見積書の費用項目が詳細に記載されているかどうか確かめるために、以下の手順で確認をしましょう。
- 「人件費」「車両費」「処分費」についての記載があるかどうか確認する
【人件費】
・作業員一人当たりの人件費と作業員の人数
【車両費】
・トラック(車両の大きさに比例して金額が高くなる)
・ガソリン代
・高速道路料金
・コインパーキング料金
【処分費】
・ゴミの品目ごとの処分費 - 上記3種類の料金以外についても費用内訳の記載があるかどうか確認する
・パック料金(トラックの容積積み放題プラン)
・リサイクル料金(家電などのリサイクルにかかる費用と、その代行手数料)
ちなみに、1社だけ見積を取るのではなく、複数社から見積を取得することで、金額の違いだけでなく、見積書の違いが浮き彫りになって、選択しやすくなります。
費用の内訳が詳細に記載されているか、必ず各社丁寧に確認して業者を選ぶようにしましょう。
3-5.ゴミ屋敷清掃の内容にハウスクリーニングが入っている業者を選ぶ
ゴミ屋敷の清掃内容にハウスクリーニングもしっかり含まれている業者を選択するようにしましょう。
その理由は、ゴミ屋敷清掃のメニューがあっても、ハウスクリーニングは対象外となっている業者も多いからです。
ゴミ屋敷の清掃は不用品を搬出してもらうだけでなく、部屋についた汚れや悪臭、害虫などを取り除かないと完全に綺麗にはならないため、ハウスクリーニングは必須なのです。