いつか片付けなければ、と思っていたのに、いつの間にか「ゴミ屋敷」に。こうなってしまうともう、自力ではどうにもならないように思えます。しかし、自分で汚してしまった手前、ゴミ屋敷清掃の専門業者に依頼するのも気が引ける・・・。そんなあなたのために、今回は松山市内でゴミ屋敷を自分で片づける具体的な方法をお教えします。また、やってはみたものの自分では難しい場合、専門業者に依頼するとどうなるかも解説します。
ゴミ屋敷とは何か、どのように生まれるか
テレビ番組でたびたび紹介されるお笑い芸人などの「汚部屋」。お掃除が得意な助っ人芸能人や不用品回収業者、ハウスクリーニング業者などの手により、瞬く間にキレイになっていく様子には感動すら覚えます。
清掃前の部屋をよく観察してみると、カップラーメンの容器やペットボトルなどが（時には膝の高さくらいまで）積みあがっているケースが多く見受けられます。無意識に手近なところに置くことを繰り返した挙句、とても1か所にまとめる気にはなれないほど溜まってしまったのでしょうか。
また、中身の入ったごみ袋が部屋の入り口や玄関近くなどに積まれているケースも見受けられます。こちらは「捨てよう」という意思があり袋に詰めたものの、自治体の収集日とタイミングが合わない、収集場所まで遠い、などの理由で溜まってしまったのでしょうか。
さらに不用品の多さも目につきます。例えば大量の衣類などが散乱していているケース。処分して良いか本人に問いただすと「もう着ない」などという答えが返ってくることもあります。「愛着がある」「大事な人からもらった」などの理由から、不要になった後も捨てられなくなり、蓄積してしまったのでしょうか。
テレビ番組で扱われるこうした汚部屋は多くの場合ワンルームや2DKなどで、5～6人がテキパキ作業すれば1日程度できれいになりそうです。しかしその反面、1人ではどうにもならなそうに見えることも事実です（実際に、1人ではどうにもならなかったのでそうした状態で暮らしていたのでしょう）。もし番組の企画がなかったらどうなっていたのでしょうか。よりひどい状況へと日々進んで行ったかもしれません。つまり汚部屋は「日々の生活の積み重ねにより、いつの間にか取り返しのつかない段階まで散らかって（汚れて）しまった部屋」と言うことができます。
さらに想像を膨らませて、もし彼らが庭付きの一軒家に暮していたとしたらどうなるでしょう。各部屋が汚部屋の状態になり、さらに不用品は庭にまで進出。ワンルームではさすがに壊れた冷蔵庫や洗濯機などの大型家電などをいくつも放置することはできませんが、庭があれば冷蔵庫や洗濯機はおろか、ベッドや食器棚などの大型家具や壊れた自動車なども敷地内いっぱいまで（時には敷地外まではみ出して）放置することが可能です。こうして自宅がいわゆる「ゴミ屋敷」と化してしまったら、もう5～6人で1日頑張って片付けよう、とは行きません。自分1人で何とかしようと思ったら、当然長期戦を覚悟することになるでしょう。
ちなみに、環境省の「令和４年度「ごみ屋敷」に関する調査報告書」によれば、平成30年度～令和４年度に愛媛県内でゴミ屋敷として認知された事案は66件、うち14件が改善されたとされています。
ゴミ屋敷により生じる問題
ゴミ屋敷により生じる問題には種々ありますが、生ごみが含まれている場合には、まずは「悪臭」の問題が生じます。嫌な言い方をすれば、ゴミ屋敷は「ここ何年か収集車が来ていない、分別せずに捨てられたごみ集積場」です。本人は慣れてしまって不快に思わなくなっていたとしても、悪臭によりご近所にご迷惑をかけることは確実です。
また、悪臭と同時に害虫やネズミなどが繁殖することもあります。害虫やネズミはさらに病気の媒介やアレルギーといった二次被害につながることもありますから被害は甚大です。
最悪のケースでは、火災に繋がるケースもあります。可燃物が積み重なった汚部屋ではタバコや暖房器具などから失火の可能性がありますし、屋外に放置した不用品が放火の対象となるケースもあるためです。
こうした問題を受け、日本各地でごみ屋敷事案に対応することを目的とした条例等の制定が続いています。先に紹介した「令和４年度『ごみ屋敷』に関する調査報告書」によれば、令和4年時点で101市区町村が「制定済み」、50市区町村が「制定検討中」、5市区町村が「制定予定あり」とのことです。ちなみに、愛媛県内では東温市が「東温市廃棄物の処理及び清掃に関する条例」を制定し、「土地または建物の清潔を保つように努める」ことを定めています。
具体的な片付け方法
例えゴミ屋敷になってしまったとしても、原状復帰がまったく不可能というわけではありません。少々骨は折れますが、次の3ステップを踏めば自分1人で片づけることも可能です。
①必要品・不用品の分別
まずは必要品と不用品とを分別します。少し考えれば分かることですが、明らかなごみを処分しただけでは物はたいして減りません。結局、右の不用品が左に、左の不用品が右に移動したようなもので、ゴミ屋敷状態は解消しません。
いっそ「断捨離」をするつもりで、「1年以上使用していないもの」「今後数か月間は使用する予定のないもの」などは積極的に不用品として分別しましょう。自分で判断できず、「ぜんぶ必要品！」となってしまう場合には、どなたか信頼できる第三者の判断を仰いでみるのも良いでしょう。
②不用品の処分
続いて不用品を処分します。松山市では家庭ごみを「可燃ごみ」「ペットボトル」「プラスチック製容器包装」「紙類」「金物・ガラス類」「埋立ごみ」「水銀ごみ」「粗大ごみ」に分けて収集しています。正しく分別し、決められた方法（ごみ袋の色を守るなど）で、決められた日に決められた場所に出しましょう。
また、一時的に多量に出たごみに関しては市は収集していません。ゴミ屋敷の片付けで出るごみはこの「一時多量ごみ」にあたりますから、少しずつ出すか、直接処理施設に持ち込むか、不用品回収専門業者に依頼するかなどの手段を用いて処分しましょう。
③清掃
不用品を処分して床面部が見えるようになったら、忘れず清掃を行います。長年にわたり放置していた場合には、害虫の死骸やネズミの糞尿なども片づける必要がある場合もありますから、ある程度不用品の処分に目途がついた段階で掃除用具を用意しておきましょう。
もちろん、手に余る場合にはハウスクリーニングの専門業者への依頼も検討しましょう。
居住者本人が「ゴミ屋敷を片付ける」という強い意志を持ち、上記の手順に従って根気強く向き合えば、遅くとも数か月で問題は解決するはずです。ただし、ゴミ屋敷の住人は「セルフ・ネグレクト」（生活環境が悪化しているのにも関わらず、それを改善しようという気力もなく、周囲の助けも求めない）の状態にある、と言われることもありますので、第三者が「だらしのない生活を改めよ」「自分で汚したのだから自分自身で責任をもって片付けろ」などと発破をかけるだけでは問題は解決しない場合もあります。
しんどい時にはゴミ屋敷清掃の専門業者を頼ろう
一方、自分で片づける代わりにゴミ屋敷清掃の専門業者のサービスを利用する、という手もあります。専門業者を利用するメリットは以下の通りです。
片付けが早く済む
ごみの量が多すぎてどこから手を付けて良いか分からない、大きな不用品もあり自分一人では搬出ができない、などの場合には専門業者の利用を検討するべきです。プロが数人がかりで作業すれば、1人のときとは比較にならないスピードで不用品が片付くでしょう。
また、プロならではの視点から必要品・不用品の分類方法など的確なアドバイスを与えてくれるかもしれません。
不用品回収の日時を気にしなくて良い
不用品を処分する際、家庭ごみとして出すのであれば収集日を守らなければいけません。また、不用品の中には廃スプリングマットレス、廃タイヤ、自動車のバッテリー、注射針など市では回収してもらえないものも混じっている場合があります。
不用品回収業者に依頼すれば、ゴミ屋敷の片付けで出た「一時多量ごみ」も、不用品としてまとめて回収してもらうことができます。
心理的な負担が少ない
片付け中、「この先どれだけかかるのか」と憂鬱になったり、何も捨てられない自分に嫌気がさしたりするかもしれません。そんな時には専門業者のアドバイスが役立ちます。
特に「片づけたいが気力が沸かない」というセルフ・ネグレクトの状態にあることを自覚している場合には、部屋をきれいにすることで気持ちも上向きになることもありますので、専門業者のご利用をお勧めします。
ゴミ屋敷清掃のご依頼は片付け堂 松山店へ！
片付け堂松山店は、ゴミ屋敷清掃の専門業者です。ゴミの分別作業、車両への積み込み作業、不用品の収集運搬、適切な処分、養生作業など、ゴミ屋敷清掃に関わる全てのサービスを提供しています。また、ハウスクリーニングも手掛けておりますので、ゴミ屋敷をワンストップで蘇らせることができます。
片付け堂松山店のWebページでは、ゴミ屋敷清掃の料金参考例を公開中。例えば1DK、作業者1名で65,000円から、3LDK/作業者3名で200,000円から。（※2023年6月現在の価格となります。）
下見、お見積りの相談は無料ですので、通話料無料の電話（0120-3310-55）、LINE、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
まとめ
今回は、松山市内でゴミ屋敷を自力で片づける方法について解説しました。
日々の生活により、気づいた時には1人ではどうしようもない状態になってしまうゴミ屋敷でも、①必要品・不用品の分別、②不用品の処分、③清掃、の3ステップを踏み地道に作業することで、自力で片づけることが可能です。
ただし、あまり時間をかけたくない、1日でも早くゴミ屋敷状態を抜け出したい、精神的に片づけることが厳しい、などの場合にはゴミ屋敷清掃の専門業者への依頼も検討してみると良いかもしれません。
片付け堂松山店のWebページでは、不用品回収、ゴミ屋敷清掃、遺品整理など各種サービスの料金表一覧・料金参考例などを随時掲載しています。下見、お見積り、相談は無料ですので、ご興味がおありの方はぜひお気軽にお問い合わせください。
