2022年6月、福島県のとある不用品回収業者で虚偽や誇大広告などが確認されたため、消費者庁は消費者安全法に基づき情報を公表しました。同事業者は「お得な定額パック」「定額パック料金は全てが込み込みの料金」などとWebサイト上で表示していたにもかかわらず、事前に説明のない費用を追加請求したといいます。つまり、不用品回収業者による“ぼったくり”のような行為が確認されたのです。
このような悪質な不用品回収業者へ依頼することを避けるには、どうすればいいのでしょうか？本記事では、いわき市で不用品回収を依頼するときの注意点を解説します。
不用品回収とは？
不用品回収とは、不用なものを回収してもらえるサービスを指します。日常的に出るゴミの多くは、自治体のルールに則って、指定された場所に出せば回収してもらえます。しかし、次のような不用品は、ゴミとして出すのに労力がかかったり、自治体では回収してもらえなかったりするものです。不用品回収は、このようなゴミも自宅で待っているだけで回収しにきてくれるとあって、大変便利なサービスだといえるでしょう。
- 引っ越しや遺品整理、生前整理などに伴う大量の不用品
- 持ち運びしにくい大きな粗大ゴミ
- 家電リサイクル法対象のテレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機
出典：いわき市（PDF）（2023年8月7日時点）
不用品回収でぼったくられた事例が存在する理由
便利な不用品回収サービスですが「不用品回収業者にぼったくられた」という事例は、少なからず存在します。具体的な事例は次のとおりです。
- 作業日当日に見積もり書にはないオプション料金が追加された
- トラックの積載量を十分に説明されないまま追加料金を請求された
- 格安処分・無料回収を謳っていたのに作業後に高額請求された
- 見積もりだけでキャンセル料を請求された
- 即日対応を依頼すると明らかに高額な料金を請求された
不用品回収業者にぼったくられた事例集
この記事では、不用品回収業者によるぼったくり被害に対して不安を感じている人に向けて、ぼったくりの事例や被害に遭わないための方法などを解説します。ぼったくりの被害に遭わないように、優良な不用品回収業者を選んで依頼するためにぜひ参考にしてください。
なぜ、不用品回収でぼったくられた事例が散見されるのでしょうか？
理由① 無許可で営業している回収業者も少なくないから
いわき市内で発生した家庭のゴミや不用品を回収する業者は、いわき市の「一般廃棄物収集運搬業許可」を有している必要があります。（古紙・くず鉄・空き瓶などは許可不要）しかし、いわき市に限らず、各地で無許可で不用品回収業を営む事業者は少なからず存在しています。無許可だからといって必ずしも法外な費用が請求されるとは限りませんが、そもそも許可を得ていない時点で違法です。無許可の不用品回収業者は、見積もりを曖昧にしたり、領収書を発行してもらえなかったりするリスクも高いものと考えられます。
理由② 不用品回収の相場が把握しづらいから
不用品回収の費用は、各事業者が独自に設定しています。定期的に利用するサービスではないことから、利用者は相場を把握することが難しいものです。また、回収する不用品の量によって変動する料金形態であるため、事業者側に悪意があれば「追加料金」や「オプション料金」として見積もりにない料金が請求されやすいといえます。
理由③ 通報しにくい
不用品回収業者には、自宅の所在やその他の個人情報が知られていることから「通報しにくい」と考える人も一定数いると推測されます。さらに多くの場合、1度きりの取引になることから「しょうがない」といった妥協や諦めにもつながりやすく、悪質な業者が摘発されずにそのまま営業を続けてしまう状況を作り出しているものと考えられます。
不用品回収でぼったくられたらどうすればいいの？
万一、不用品回収でぼったくられてしまった場合は、状況に応じて次の3つの方法で対応しましょう。
1．消費生活センターに連絡する
消費生活センターとは、商品やサービスなど消費生活全般に関する苦情やトラブルに対し、公正な立場で処理にあたってくれる機関です。上記グラフのように、国民生活センターには多数の相談が寄せられています。最寄りの消費生活センターへは「188（いやや！）」で架電できます。
2．クーリングオフ
クーリングオフとは、契約の申し込みや締結をしたあとでも、一定期間内であれば無条件で申し込みを撤回したり、契約を解除したりできる制度です。クーリングオフができる取引と期間は、次のとおりです。
- 取引
- 期間
-
訪問販売
電話勧誘販売
特定継続的役務提供
訪問購入
- 8日間
-
連鎖販売取引
業務提供誘引販売取引
- 20日間
クーリングオフに該当する取引であるかどうかを判断するのは容易ではありません。しかし、クーリングオフが可能な期間は限られているため、できるだけ早く申告することが大切です。判断に迷う場合は、消費生活センターに速やかに相談しましょう。
3．警察に連絡する
原則的に「民事不介入」の警察は、不用品回収業者にぼったくられただけでは動いてくれないことがほとんどです。しかし、費用の支払いに際して脅迫されたり、不用品回収時に頼んでもいないものも持っていかれたりしたような場合は「事件」に該当するため、警察に連絡しましょう。事件かどうかの判断が難しい場合は、まずは消費生活センターやいわき市役所生活環境部廃棄物対策課に連絡することをおすすめします。
ぼったくりをしない不用品回収業者の選び方
数多くある不用品回収業者の中で、ぼったくりをするような悪徳な業者に依頼しないようにするためには何に注意して選べば良いのでしょうか？
ポイント① 許可業者であるか確認する
先のとおり、家庭の不用品を回収して廃棄するためには、自治体から「一般廃棄物収集運搬業」の許可を得なければなりません。業者選びの大前提として、許可業者であるかどうかは必ず確認しましょう。
いわき市の許可業者の運搬車両には、上記のような青色のステッカーの貼付が義務付けられています。いわき市の一般廃棄物収集運搬業許可業者名簿は、下記リンクよりご確認いただけます。片付け堂いわき店（株式会社アメニティ いわき）は、いわき市の一般廃棄物収集運搬業許可を取得しています。
いわき市の一般廃棄物収集運搬業許可業者名簿（PDF）（2023年2月28日現在）
ポイント② 「無料回収」に注意する
いわき市によれば、無許可で不用品回収業を営んでいる事業者には、次のような特徴があるといいます。
- スピーカーなどで大音量を流しながら町内をトラックで巡回する業者
- 空き地などに「無料回収」や「不用品回収」と書かれたのぼりや看板を立てて回収する業者
- 指定日時を記載したチラシを配布し、玄関先などに置かせたごみを回収する業者
- 電話やインターネットなどの営業により、広範囲の回収を行う業者
出典：いわき市（2023年8月7日時点）
不用品の処分には一定のコストがかかるため「無料回収」と謳っている事業者は違法業者である可能性が高いといえます。
ポイント③ 複数社で見積もりをとる
不用品回収の相場は把握しづらいことから、見積もり金額や実際に請求された金額がぼったくりなのかどうか判断することは容易ではありません。しかし、複数社に見積もりを依頼すれば、自分が回収してもらいたい品目や不用品の分量における相場が見えてくるはずです。見積もりを依頼する際には、追加料金が請求される可能性やその場合の料金目安も併せて聞いておきましょう。加えて、見積書は形に残る状態で出してもらい、取引が終わるまで手元に残しておくことが大切です。
いわき市の優良不用品回収業者
福島県いわき市で不用品回収をご検討でしたら、片付け堂いわき店にお任せください。片付け堂いわき店で不用品を処分すると、以下のようなメリットがあります。
許可業者だから安心して任せられる
片付け堂いわき店は、いわき市から正式に許可を得た一般廃棄物収集運搬業の許可業者です。法律に基づき、適正に粗大ゴミや不用品を回収・処分しておりますので、安心してお任せいただけます。
幅広い粗大ゴミ処分に対応
片付け堂いわき店では、タンスやベッドのような大型家具から、家電4品目にあたる冷蔵庫、テレビ、洗濯機、エアコンまでさまざまな粗大ゴミの収集・処分に対応しています。粗大ゴミの数も1点から家一軒丸ごとまで幅広いニーズにお応えできます。
不用品回収の参考料金（税込）は、軽トラック1台分で19,360円～、2tトラックで39,600円〜。（2023年8月7日時点）その他の積載量は弊社Webページ「不用品回収の料金参考例」をご覧ください。
料金には運賃や処分費用、作業スタッフの人件費など、不用品回収・廃品回収に関するほぼすべての作業が含まれています。詳細なお見積りをご希望の場合は、電話、LINE、お問い合わせフォームでお問い合わせください。
片付け堂いわき店では、不用品回収のほか、ゴミ屋敷清掃や遺品整理などのサービスを行っております。下見、お見積りのご相談は無料ですので、ご興味がおありの方は電話、LINE、お問い合わせフォームでお気軽にお問い合わせください。
まとめ
不用品回収でぼったくられることのないよう、依頼時には無許可業者や無料回収に注意し、複数社に見積もりを依頼するようにしましょう。万一、ぼったくりにあってしまったら、消費生活センターへ連絡することをおすすめします。状況次第ではありますが、クーリングオフなどの救済策が受けられる可能性があります。
信頼できる業者に依頼できれば、不用品回収サービスは大変便利です。事業者選びにお悩みの方は、どうぞお気軽に片付け堂いわき店にご相談ください。
