2024年、松山市の最新の空き家数・空き家率が公表されました。いずれも前回の調査時を上回っており、松山市では空き家対策を強化しています。
空き家を売るにも貸すにも、適正に管理するにも、まずは「片付け」が不可欠です。そこでこの記事では、松山市の空き家の実態と空き家の片付けを行わないことによるリスクについて解説します。

松山市の空き家の現状

参考:松山市「松山市空家等対策計画」
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」
松山市の直近の空き家数は、4万2,570戸。空き家率は14.9%です。全国平均は13.8%のため、やや空き家が多い市といえるでしょう。松山市の空き家数・空き家率は2013(平成25)年がピークで、2018(平成30)年までにいずれも大幅に減少しましたが、2023(令和5)年までに再び増加基調に転じています。
不動産の価値は、需要と供給のバランスで決まります。空き家が大量に市場に出回れば、不動産の供給が大幅に増え、需要が間に合わず市場価値は落ちてしまうでしょう。2025年には団塊の世代のすべての方が後期高齢者に突入することもあって、今後は相続数も増え、空き家の数も増えていくものと推察されます。
空き家を片付けないことによるリスク

空き家の数は全国的に増加傾向にあり、日本では少子高齢化に加え人口減少も始まっているため、今後も減る兆しはありません。国や自治体は空き家対策の施策を強化していることから、空き家を片付けず、放置するリスクは高まっています。
リスク① 売れない・貸せない
不動産は基本的に、売る場合も貸す場合も、片付けをして空室になった状態で引き渡す必要があります。
中には、家財がある状態で解体や買い取りしてくれる業者もありますが、処分費等は別途かかります。物件の所有者ではなく、こうした買い取り業者が家財を処分する場合は、すべて事業ゴミや産業廃棄物として処分しなければならないため、処分費は割高になります。
リスク② 適正に管理できない

出典:松山市「あなたの空き家が負動産になる前に!」
家屋に人が住まなくなると、劣化が急速に進みます。管理を怠った空き家は、屋根や外壁の破損・腐食、動物のすみつき、ゴミの不法投棄などの問題が発生するおそれがあります。
片付いていない空き家になった実家などは掃除もままならず、活用や売却もできず、用途や目的もなければ足が遠のいてしまいがちです。片付けは、空き家を適正に管理するための第一歩といえるでしょう。
リスク③ 片付けずに放置すると増税のリスクも

出典:政府広報オンライン「空き家の活用や適切な管理などに向けた対策が強化。トラブルになる前に対応を!」
そのまま放置すれば倒壊などの危険性があると判断される空き家は、空き家対策特別措置法(空き家法)に則り、松山市から「特定空き家」に指定されることとなります。特定空き家の所有者には、助言、勧告、命令といった順に行政指導が入ります。
勧告を受けると空き家の建つ土地が下記「住宅用地の特例」から外れるため、固定資産税や都市計画税が大幅に上がり、命令に違反すると50万円以下の過料に科されることとなります。
■住宅用地の特例
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- 固定資産税課税標準額
- 都市計画税課税標準額
- 小規模住宅用地(200㎡以下)
- 1/6に減額
- 1/3に減額
- 一般住宅用地(200㎡超)
- 1/3に減額
- 2/3に減額
空き家法改正でリスク増大

出典:松山市「あなたの空き家が負動産になる前に!」
空き家法は2023(令和5)年改正され、固定資産税・都市計画税の特例措置が除外となる勧告の対象が「管理不全空き家」にまで拡大しました。管理不全空き家とは、特定空き家になるおそれのある空き家とされています。
特定空き家の数は全国に約2万戸ですが、管理不全空き家の数は数十万戸におよぶといいます。空き家を片付けず放置するリスクは、大幅に増大したといえるでしょう。
松山市の空き家の片付けは片付け堂におまかせください

片付け堂 松山店は、松山市から一般廃棄物収集運搬業の許可を受けた不用品回収業者です。空き家の片付けに加え、次のようなことも合わせて承ります。
不用品回収
居住中の住まいの片付けは、モノを整理し、不要なものが出たら処分するという工程ですが、空き家の片付けの大部分を占めるのは不用品の処分といっても過言ではありません。処分するものの中には、大型の家具や分別に悩む家電も含まれるでしょう。
松山市の不用品回収を利用する際は、適切に不用品を分別し、指定の時間に決められた場所に出せばほとんどの不用品は松山市に回収してもらえますが、搬出や分別が難しいものについては片付け堂の不用品回収をご利用ください。
不用品回収の参考料金(税込)は、軽トラ1台分の処分量で22,000円~(2025年3月時点)となっております。その他不用品の単品回収も可能です。その他不用品回収の料金については、弊社Webページ「不用品回収の料金表」をご確認ください。 下見、お見積りのご相談は無料ですので、ご興味がおありの方は電話、LINE、お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
遺品整理
相続した空き家については、片付けや不用品の処分の前に「遺品整理」をする必要があります。遺品整理は、文字通り遺品を整理することを指しますが、相続資産の把握や整理にも役立ちます。片付け堂松山店では、不用品回収だけでなく遺品整理もおまかせいただけます。故人が大切にされていた物の整理や仏壇などの供養やお焚き上げも対応可能です。
ゴミ屋敷清掃
空き家がゴミ屋敷のようになってしまっている場合も、おまかせください。不用品の撤去・処分に加え、清掃や悪臭の除去などの処置にも対応いたします。
不用品買取
空き家の片付けに際して、まだまだ使えるものやブランド品などが出てきた場合は買い取りも可能です。空き家の片付け、不用品回収などの費用に充てていただけます。
ハウスクリーニング
片付け後のハウスクリーニングもおまかせください。空き家の片付けには、何らかの目的があるはずです。自分で活用する場合も、第三者に貸したり売ったりする場合も、とりあえず管理を続けていく場合も、片付けた後に綺麗に清掃することで価値が高まり、管理もしやすくなります。
まとめ
空き家の管理は、もはや所有者の義務といえるでしょう。適正に管理するためにも、空き家の片付けは不可欠です。今後のためにも、相続したタイミング、空き家になったタイミングで片付けることをおすすめします。