遺品整理の際にどのぐらいの金額がかかるのかわからない人も多いでしょう。遺品整理で100万円の請求をされるケースはあるのでしょうか。この記事では、遺品整理をしたいと考えている30~60代の人に向けて、本当に100万円請求されることがあるのか、料金相場や不当な高額請求を避ける方法について解説します。ぜひ参考にしてください。
実際に100万円請求されることはある!
遺品整理で実際に100万円の請求がなされる事例はあります。ただし、100万円という金額が妥当な場合もありますが、不当な請求であるケースも少なくありません。そのため、業者からの話や請求だけを鵜呑みにしないように注意しましょう。
遺品整理で100万円もの高額請求をされた事例
遺品整理で100万円もの高額請求をされた事例は少なくありません。具体的な事例を挙げると、見積もりの際に強い態度で迫られてしまい納得できないまま100万円の契約に応じてしまった、解約を申し出たがキャンセル料も高額で解約できなかったといったなどがあります。
また、見積もりの際には明示されなった追加料金が作業時に追加されて結果的に高額請求になったといったケースもあるようです。このように、遺品整理業者とのトラブルは多数報告されています。
悪質な遺品整理業者が横行する理由とは?
遺品整理という作業は、何度も経験することではありません。そのため、遺品整理の依頼が初めてであるケースも多く、経験がない、もしくは少ないため相場がわかりにくいです。また、遺品整理に関する規則もないため、悪質業者が横行してしまいます。
遺品整理で高額請求をされやすい人の特徴
遺品整理で高額請求されやすい人には特徴があります。以下では、高額請求に遭いやすい人の特徴を解説します。
遺品整理の相場を知らない人
遺品整理の相場を知らない人は高額請求されやすいです。例えば、1社しか見積もりを取らなかった場合などは他社との比較ができないため、悪徳業者の話を真に受けてしまって高額のまま契約してしまう可能性があります。また、遺品整理は何度も経験するものではないため、高額でも受け入れてしまう人は少なくありません。
悲しみにくれている人
遺品整理を依頼する際に、悲しみにくれてしまっている場合も注意が必要です。大切な人を亡くした喪失感や悲しみが深く、通常の感覚を失っている場合も多いでしょう。そのような正常でない状態に付け込まれてしまうケースもあります。
断るのが苦手な人
悪徳な遺品整理業者の中には高圧的だったり契約するまで帰らなかったりと強引な手口を使う業者も多いです。そのため、高圧的な態度に弱い、断るのが苦手といった人は、話を早く終わらせたくてとりあえず契約してしまうケースがあります。
遺品整理にかかわる料金相場
遺品整理は一生のうちに何度も経験することではありません。そのため、遺品整理にどのくらいの金額がかかるのかわからない人も多いでしょう。ここでは、簡単に遺品整理の相場を紹介します。詳細については別記事で解説していますので、そちらを参考にしてください。
遺品整理の相場
遺品整理は、部屋の広さやものの多さなどによって金額が変わってきます。ここでは、2LDKと4LDKの場合の相場を表にして紹介します。
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- 金額
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2LDK
(2~6時間・4名で作業時)
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140,000円~
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4LDK
(8~10時間・5名で作業時)
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220,000円~
相場はこのようになっています。基本的には部屋数が増えれば増えるほど、整理するものも増えていきます。そのため、作業時間と作業人員が多く必要になるため、金額は高くなる傾向にあります。部屋数が多くても少ないケースなどもあるため一概にはいえませんが、ある程度の相場と覚えておきましょう。
特殊清掃・消臭作業の相場
孤独死してしまい亡くなってから時間が経って発見されたなどの特殊な事情がある場合、特殊清掃や消臭作業が必要になるケースもあります。特殊清掃・消臭作業を行う場合の相場は以下のとおりです。
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- 金額
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室内容積60~120未満
(無臭・わずかに臭いがある)
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16,000円~
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室内容積60~120未満
(わずかに臭いがある・弱いにおい)
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47,000円~
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室内容積60~120未満
(強い臭い・強烈な臭い)
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195,000円~
部屋の広さ・悪臭などを含む清掃の難易度によって料金があがっていく仕組みです。
供養に関する費用の相場
遺品を整理する際、処分に抵抗があるケースも多いでしょう。その場合には、遺品の供養やお焚き上げなどを行ってくれるサービスもあります。遺品の供養を依頼する際にも料金がかかります。ここでは、出張供養と特別供養に分けて相場を紹介します。
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- 金額
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出張供養
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20,000円~
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特別供養
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14,000円~
相場は以上のとおりですが、遺品整理業者によっては供養に関する費用が基本料金に含まれている場合もあります。そのため、見積もり依頼時などにあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
遺品整理に100万円かかる正当な理由
悪質な遺品整理業者もありますが、作業などによっては遺品整理に100万円以上かかってしまうケースもあります。
高額となりやすい条件とは
部屋にものが多くて作業量が増えてしまう場合や、特殊清掃や2階からの吊り下げ搬出などの特殊な作業があるなど多くの人員が必要な場合、人件費がかかるため高額となりやすいです。また、道路や敷地の関係でトラックを付近に搬入できずに運び出しが困難な場合など、特別な事情がある場合もあてはまります。
この他にも、リフォームなどオプションをたくさんつけた場合は、100万円以上の費用が必要となります。