京都市で粗大ごみ・不用品を処分するにはいくつかの方法があります。大きく分けると、ごみ収集日に一緒に収集してもらう、自分で処分場に持ち込む、業者に依頼するという3つの方法です。
しかしこれらの処分方法にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、自身のライフスタイルや行動の可否に応じて自分に合った処分方法を選びましょう。
本記事では、京都で粗大ごみ・不用品を処分する具体的な方法とそれぞれのメリット・デメリット、回収業者を選ぶ際に注意する点などを解説します。
京都で粗大ごみ処分する方法は主に3通り
京都で粗大ごみ・大型不用品を処分する方法は主に以下の3つです。
- 自治体のごみ収集日に有料収集してもらう
- クリーンセンター(市内2箇所)に自分で持ち込む
- 粗大ごみ・不用品回収業者に依頼する
事前に料金を支払い粗大ごみの収集日に回収してもらう有料収集が一般的ですが、処分を急ぐ人や自家用車を保有している人は、直接施設に持ち込む方法もおすすめです。
ほかにも、一般の粗大ごみ・不用品回収業者に依頼し引き取ってもらうという手間や時間がかからない方法もあります。
前述した3つの方法は、それぞれ依頼の手順や方法が異なるため、処分したい時期や自分のライフスタイルに合った方法を選択するとよいでしょう。
次項からそれぞれの方法について詳しく解説します。
1.京都の自治体のごみ収集日に有料収集してもらう
最も一般的なのが、ごみ収集日に粗大ごみを収集してもらう方法です。
京都市大型ごみ受付センターに事前に電話で申し込みを行い、手数料を支払った後に回収してもらいます。
詳しい手順や申込先は以下の通りです。
電話で申し込み
処分する粗大ごみが決まったら、京都市大型ごみ受付センターへ電話します。
電話番号、受付時間をよく確認し連絡しましょう。
電話番号
フリーダイヤル(通話料無料):0120-100-530
携帯電話(通話料有料):0570-000-247
通話無料サービス:075-330-6100
※携帯電話やIP電話などの定額制や無料電話などの通話割引サービスを利用している場合
受付時間
年末年始を除く毎日 午前8時30分~午後4時30分
※月曜日、祝日の翌日の午前中は混み合うことがあるため、つながらない場合は別の時間帯にかけ直してください。
収集日、手数料、出す場所を確認
電話では申請者の住所、氏名、電話番号、収集してもらう品物(品物によっては大きさ等)、数量、出す場所を伝えます。その後、収集日と手数料、収集場所が通知されます。
- 収集日
申込み日からおよそ一週間程度
- 手数料
品目や大きさなどにより異なる(400~2,400円)
- 収集場所
収集車が進入可能かを地図で確認のうえ、排出場所が指定される
※原則として家電リサイクル法対象品目(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)は収集不可
小型家電については区役所・支所や商業施設で回収が行われており、持ち込むと無料で回収してくれます。
小型家電のサイズは「高さ×幅×奥行=30×40×40cm」以内となるため、不用品に含まれる場合は事前に確認してみるとよいでしょう。
ただし小型家電は家庭から出たものに限られ、大量の持ち込みはできません。また家電4品目(テレ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機・衣類乾燥機)、パソコン及び石油・灯油ストーブは対象外です。
「粗大ごみ処理手数料券」の購入
申込時に伝えられた手数料額の「粗大ごみ処理手数料券」(400円券・1種類)を購入します。手数料券はコンビニエンスストアや区役所などで購入可能です。
手数料の詳しい金額については京都市の公式サイトで確認できます。
収集
シールになっている「粗大ごみ処理手数料券」に収集日と名前を記入し品物ごとによく見えるように貼ります。
その際、シールの裏紙(台紙)は収集が終わるまで念のため保管しておきます。
また粗大ごみ・不用品を前日や夜に出すと収集業務に支障をきたすことがあるため、必ず当日の朝に出すようにしましょう。
2.クリーンセンターに自分で粗大ごみ・不用品を持ち込む
ごみ収集日に収集してもらう方法は、申し込みから収集日まで日数が空いてしまいます。粗大ごみ・不用品の処分を急ぐ場合は自らクリーンセンターに持ち込むことも可能です。
京都市は伏見区の南部クリーンセンター、左京区の東北部クリーンセンターの2箇所があります。持ち込めるもの、持ち込めないものが定められているため事前に確認しましょう。
また自分で持ち込む場合は「搬入申告書」を準備する必要があります。
以下に手順や注意点を解説します。
持ち込めるもの
クリーンセンターに持ち込めるごみは、「可燃ごみ」および「不燃ごみ」とされています。
可燃ごみは粗大ごみ・かたいもの、小さなごみ、やわらかいごみなどに分類され、具体的なものについては以下の通りです。
- 粗大ごみ、かたいもの
自転車、物干しパイプ、スプリングマット、看板パネル(木製)、家具類、木の幹、廃木材、木の根 - 袋詰めなどが必要な小さなごみ
反物、巻物、紋紙、巻物(ナイロン等)、布、ロープ、ひも、衣類など - そのまま持ち込める小さなごみ
枝木、竹、笹 - やわらかいごみ
布団、畳、絨毯、ウレタンマット、レジャーシート - 不燃ごみ
燃え殻、ガラスくず、コンクリートくず、陶磁器くず、がれき類
ただし、それぞれに持ち込み可能なサイズや最大個数が設けられているため、詳しくは京都市の公式サイトで確認しましょう。
持ち込めないもの
クリーンセンターに持ち込めないものは、発火または爆発の恐れのある危険物、家電リサイクル法で指定された品目、処理困難物、産業廃棄物、一部の資源ごみ、リサイクル可能な紙類などです。
具体的なものについては以下の通りです。
- 危険物
リチウムイオン電池などの充電式電池・バッテリー、石油類の入った容器(ガソリン、灯油、シンナーなど)、薬品、プロパンボンベ・消火器、カセットボンベ・スプレー缶、ライター・マッチ・花火 - 家電リサイクル法で指定された品目
テレビ(ブラウン管・液晶・プラズマ式)、冷蔵庫・冷凍庫、エアコン(室外機含む)、洗濯機、衣類乾燥機、パソコン、バイク・車両部品、タイヤ - 処理困難物
ピアノ、ドラム缶、チェーン、鉄塊、ワイヤーロープ、金庫
※家庭用の小型金庫は南部クリーンセンターに問い合わせが必要 - 産業廃棄物
事業に伴って生じた燃え殻、汚泥、廃油、廃アルカリ、廃プラスチック、金属くず、ガラスクズ、コンクリートくず、陶磁器くず、がれき類、紙くず、木くず、繊維くずなどの廃棄物
ただし、紙くず、木くず、繊維くずについては製造業や建設業などの限定された業種から排出される廃棄物のみが産業廃棄物になります。 - 一部の資源ごみ
缶、びん、ペットボトル、プラスチック製の容器や包装 - リサイクル可能な紙類
新聞、ダンボール、紙パック、雑がみ(チラシ・カタログ、雑誌、紙箱、封筒、はがき、包装紙など)
クリーンセンターに持ち込めないものは販売店やメーカーへ問い合わせるのがおすすめです。産業廃棄物については「京都府産業資源循環協会(電話:075-694-3402)」へ問い合わせましょう。
受付時間(休所日)
受付時間と休所日はどちらのクリーンセンターも共通しており、以下の通りです。
ただし、令和3年2月1日(月曜日)~令和3年5月30日(日曜日)までは持込ごみの処理を行う設備を改修するため、東北部クリーンセンターの持込ごみの受け入れを停止しています。
受け入れ停止期間中は南部クリーンセンターへ持ち込みましょう。
- 受付時間
9:00〜12:00、13:00〜16:30
※南部クリーンセンターは2月1日~5月30日の期間、午前9時~午後5時(正午~午後1時も受付) - 休所日
日曜日、第1・3・5土曜日
※祝日(日曜日の祝日を除く)及び第2・4土曜日は通常通り受け付け
また、クリーンセンターの所在地と電話番号は以下の通りです。 - 南部クリーンセンター
伏見区横大路八反田29
075-611-5362 - 東北部クリーンセンター
左京区静市市原町1339
075-741-1003
ごみを持ち込む前に必要なもの
クリーンセンターに持ち込む場合は事前連絡や予約は不要ですが、各クリーンセンター専用の「搬入申込書(マークシート方式)」を持参する必要があります。
搬入申込書の配布場所は各クリーンセンターのほか環境政策局適正処理施設部施設管理化、各まち美化事務所、区役所・支所内のエコまちステーションなどです。
搬入申込書に記入する項目は以下の通りです。
- 住所
- 氏名
- 車両番号
- ごみ種別(マークシート方式)
また、ごみの搬入時には身分証明書の提示も必要となります。
ごみ処理手数料
クリーンセンターへ持ち込む際の手数料は搬入量によって100kgごとに定められており、量が多いほど割高になります。
- 搬入量
-
〜100kg
-
100kg超〜600kg
-
600kg以上
-
手数料
-
1,000円
-
1,500円/100kg
- 2,000円/100kg
例えば搬入量が250kgだった場合、1,000円(100㎏以下の区分)+1,500円×2(101㎏~600㎏以下の区分)=4,000円の処理手数料となります。
定められた料金を踏まえ、100kg単位の手数料を一覧にした表が以下です。
- 搬入量
- 手数料
- 111〜100kg
-
1,000円
-
101~200kg
-
2,500円
-
201~300kg
-
4,000円
-
301~400kg
-
5,500円
-
401~500kg
-
7,000円
-
501~600kg
-
8,500円
-
601~700kg
-
10,500円
-
701~800kg
-
12,500円
-
801~900kg
-
14,500円
-
901~1,000kg
-
16,500円
3.業者に依頼して粗大ごみ・不用品を回収してもらう
ここまで説明した2つの方法以外に、民間の業者に依頼して粗大ごみ・不用品を回収してもらう方法もあります。
自分で収集場所や搬入場所まで運ぶ必要がなく、面倒な手続きや申請もしなくてよいため、もっとも簡単な方法です。
業者に依頼し回収してもらうまでの手順は以下の通りです。
- 回収業者を選定する
- 問い合わせ、見積もり
- 粗大ごみ、不用品の回収作業
- 費用の支払い
業者に依頼する場合、回収業者の選定が重要なポイントです。
不用品や粗大ごみの回収サービスを行う業者は、主に以下のパターンに分けられます。
不用品回収業者
一般家庭や企業から出される粗大ごみ・不用品・廃棄物などの回収を専門に行う業者です。クリーンセンターに持ち込めないものの回収も可能であるため、一度の依頼でほとんどの不用品を回収してくれます。
遺品整理やゴミ屋敷の片付けなどにも利用されるサービスです。
リサイクルショップ
リサイクルショップがサービスの一環として行っている出張買取を利用する方法です。
事前に家具家電を掃除し、査定してもらいます。
捨てるはずのごみで収入が得られる可能性があるのが大きな特徴です。
引っ越し事業者
引っ越し会社が提供している不用品引取りサービスなら、引っ越しと不用品処分が一度に済ませられます。引っ越しに伴う粗大ごみ・不用品の処分であればそのまま依頼できますが、引っ越しとセットでない場合は回収できない業者もあるため事前に確認しましょう。
不用品の回収・買い取りを独立したサービスで行っている場合もあります。
それぞれのメリット・デメリットは?
これまで解説した3つの方法は必要な手順や回収方法が異なりますが、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
京都の自治体のごみ収集日に有料収集してもらうメリット・デメリット
京都市の定めるルールに沿って収集してもらうため、確かに収集してもらえる点や廃棄後も適正に処分される点については安心感があります。
しかし、収集できないものは別途処理の方法を調べ、サイズ計測やシール購入、申し込みをするなどの手続きが手間でもあります。
また、引取日時が指定されますが、回収までに時間がかかる点もデメリットと言えるでしょう。
クリーンセンターに自分で粗大ごみ・不用品を持ち込むメリット・デメリット
自家用車で持ち込めるため処分までに時間がかからないのがメリットです。処分するものや量によっては最も価格が安くなる場合もあります。
しかし、家とクリーンセンターが遠い場合はかえって手間が増えてしまうほか、自家用車に積めない大きさや量の粗大ごみ・不用品がある場合には別の手段を考えなければなりません。
業者に依頼して粗大ごみ・不用品を回収してもらうメリット・デメリット
業者に依頼するだけで家電リサイクル法に指定されているものも回収してもらえることもあり、最も簡単で手間がかかりません。また自分で運ぶ必要もないため、力仕事に自信がない方にもおすすめです。
しかし、3つの方法のなかでは最も高額になる傾向にあり、業者選びを間違うと悪徳業者にあたってしまう可能性もあります。
「京都の自治体のごみ収集日に有料収集してもらう」「クリーンセンターに自分で粗大ごみ・不用品を持ち込む」方法は処分を依頼する相手が行政ですが、「業者に依頼して粗大ごみ・不用品を回収してもらう」方法は相手が民間業者であることが大きな違いとなるため、
安心できる業者選びが特に大切です。
不用品回収業者の選び方
粗大ごみや不用品の回収を行う業者はたくさんありますが、悪徳業者や違法な業者も多くトラブルにつながるケースも少なくありません。そのため、しっかりと業者選びをすることが重要です。
具体的にどのように業者選びをするべきか解説します。
一般廃棄物収集運搬業の許可を取得しているか
一般家庭から出るごみ(一般廃棄物)を収集し、運搬・処分をするには自治体から「一般廃棄物収集運搬業」の許可を得る必要があります。しかしこの許可を受けていない場合は「違法業者」となり、業者に依頼した人も「違法業者に助長した」とみなされる可能性があるため危険です。
また、悪徳業者は「無料回収」と謳っていながら作業後に高額な金額を請求するケースも少なくありません。
不用品回収業者を選ぶときには「一般廃棄物収集運搬業」の許可を取得しているか書面やウェブサイトで必ず確認しましょう。
料金設定が明確か
不用品回収業者に依頼する前には必ず見積もりを出してもらいますが、見積もりに書かれている料金の内訳が明確か、料金設定が妥当かもしっかりとチェックしましょう。
不用品回収にかかる相場や妥当な料金は、業者を頻繁に利用していなければわかりません。しかし、悪徳業者はこれを利用し、本来なら依頼者が負担するべきでない料金まで上乗せして請求されることがあります。
また、見積もりでは安いプランを提示されたものの後から「手数料が別途必要」などと高額な料金を追加されるトラブルも少なくありません。
そのため、必ず見積もりは複数の業者から取り、価格が不自然に高額または安価に設定されている業者は避けるのが無難でしょう。また、見積もりの内訳が明確になっているかも確認が必要です。見積もりの項目に不明点があれば遠慮なく質問するようにしましょう。
料金は粗大ごみ・不用品のサイズによって大きく変わるため、事前にサイズを調べておくとその後の手続も簡単です。
事業者の所在地が明確か
検討している業者のウェブサイトなどで、本社の所在地や問い合わせ先が明記されているかも重要なポイントです。悪質な業者のなかには転々と移動し、クレームを避けるために所在地や電話番号を記載しない業者もあります。
特に近所を回っている見慣れない軽トラックで、不用品回収を謳っている業者や聞き慣れない会社名の場合は注意が必要です。
回収業者に依頼する際には、ウェブサイトでよく調べ信頼できる業者であるかをチェックしましょう。
まとめ
京都で粗大ごみ・不用品回収を考えている場合、主に3つの方法があります。
ごみ収集の際に持っていってもらう有料収集とクリーンセンターに持ち込む方法はどちらも京都市が廃棄してくれるため安心感がありますが、民間の回収業者に依頼すれば手間なく、簡単に処分するメリットがあります。
しかし、民間の業者に依頼する場合は悪徳業者・違法業者に引っかからないためにしっかりと選定することが重要です。
京都市の不用品回収業者の片付け堂京都店は、市区町村公認の一般廃棄物収集運搬業取得の許可業者です。無料の電話相談や無料見積もりを行っており、キャンセル料も無料です。さらに全国対応でお家に関する「困りごと」を解決できる広範囲のサービスを提供しています。不用品の処分でお困りなら、ぜひお問い合わせください。